武運。。

【武運】

武運という言葉がある。

文字通り、武術や武道の運勢、、　

単純に勝負の勝ち負けの武運もあれば、

激しい稽古や組手など行ってもケガしなかった、とか、、

もっと広げると、良い師匠や道場に出会う、とか、、

色々ある。

私自身、特別信心深い訳ではないが、道場訓にも『神仏を尊び、、』とあるように、神様や仏様などはそれなりに信じ、敬っている。

実際、自分の道場生でも、試合前にケガをして出られなくなったり、、

これから強くなる、という時に、引っ越してしまったり、、

ということは多々あり、そんな時は、

武運が無かったな、、

なんて思ったりもする。

なので、日頃から良い行いを心掛け、『みんなが事故や病気にならず、毎日稽古が出来ますように』と毎日神前にお祈りもしているし、

日頃から神様に感謝して、信じてもいるが、、

だがしかし、、

最終的には、

どんな困難も必ず乗り越えてやる❗

という強い意志、、これ以外に無い。

漫画『コブラ』の主人公コブラのセリフ、、

「不運なめぐり合わせにしがみ付いていること自体を不運というのさ。

運てやつは、自分の力で強引に引き寄せるもんだ」

というセリフがあったが、

まさにその通りだな。。

生きていれば、確かに不運なこともある。

でも、そこでめげずに、何くそ❗ともがき、這い上がっていく、、

そうすれば、やがて運勢も好転して来る。

今、パラリンピックが開催されているが、

身体の一部が不自由な競技者の方達からは、

まさにそんな強い意志を感じる。

また、良い師匠とのめぐり合わせもそう。

思えば、強く成りたい一心で、あちこち探し求めた時期もあった。

それはもはや、武運ではなく、必然であった。

精一杯、自分で出来る限りの努力を重ね、その上で、例えば試合や演武や審査などあれば、

あとはもう開き直って、運を天に任せる。

武運に任せる。

武の神様は、努力し続けている者に微笑む。。

（了）。