大成拳。。 | 群の拳術日記

群の拳術日記

拳の道に終わりなし!!

大成拳(現 意拳)はここ100年の間に出来た比較的新しい拳法と言える。


創始された王鄕齋老師は、郭雲深老師から形意拳を学んだのち、中国各地の名人の元を回り、それぞれの長所短所を学んで行った。


その後、あらゆる武術の要点を集約し、大成拳を編み出し、中国全土にその名を轟かせた。


教えを請う者にはその拳を教え、立ち会いを希望する者には対戦に応じ、ことごとくこれを制したと言われる。


しかしながら、王鄕齋老師は、大成拳は「中国武術の粋を集めた拳」と考えて、「今の中国武術は玉石混交で混乱している」と言われたが、


決して自分の拳が最強であるとか、誰にも負けたことは無い、などとは言わなかった。


ただただ拳術の質的向上を追求していたのだ。


勝ち負けや優劣の話ではない。


私も全く同感で、身体を鍛えて40年以上、極真空手をはじめて33年、大成拳を学んで23年になるが、人と比べてどうこうではなく、あくまでも今までの自分と比べたら、心技体が大幅に向上した。


相対的強さは、上には上がいくらでも居る訳だから、決して人と比べないこと。


拳術は、人の能力を最大限発揮せしめ、人生を彩り豊かにするものである。


(了)。