大山総裁の創始された極真空手の教えの中に、
『点を中心に円を描き、線はこれに付随するものなり』
という空手の定義がありますが、
これもまた非常に深いですね〜。。
大山総裁は、円の動きを重視されて、極真空手には、回し受けや手刀回し受けなど、円の動きがふんだんに入ってます。
あと蹴りでは、上段回し蹴り、上段後ろ回し蹴り、内回し、外回し、また5本蹴りなども総裁は好まれ、よく稽古の際やらされました。
そして、このような単体の技もそうですが、
極真の極意とも言える円の動き、、
これは体捌き(たいさばき)にこそ、最も現れているように思います。
これは二つあって、
一つは、自分を中心点にして円を描く、、主に躱す際やいなす際ですね。
もう一つは、相手を中心点にして円を描く、、
これは回り込みの技術。
これらを駆使して組手することにより、相手の攻撃は避けながら、自分の攻撃を入れる。
自分に有利なポジショニングをする。
ここがやはり一番優れた点ですね。
対多人数も想定している点も見逃せません。
もっとも、使いこなすには、かなりの修練が必要ですが。。(正直、私は苦手です😅😅😅)
それからついでに言えば、、
これとは真逆なのが、伝統派空手や日本拳法。。
『最短最速を狙う直線こそ、至上の技なり❗』
by入澤群
な〜んて教えがあるかどうか分かりませんが、まさにそんな感じ。
数年前に全空連と友好団体になりましたが、その2、3 年は、全空連の先生方にも教えを受けたり、交流したりしました。
その時伝統派の組手もよくやりましたが、前後の直線的な動き、上手い先生方のスピードと正確性は、まさに電光石火でした。
なので、どちらが上か下かではなく、それぞれの空手に長所短所があるんだな、と身を以って学びました。
ちなみに、このように他流派とも交流を辞さないのが極真空手の凄いところですね。
交流の際も、我を出すのではなく、しっかり相手の土俵で稽古するあたり、中々出来ることではありません。
しかしそのように謙虚に学ぶことが、最終的には自分達が一番伸びると分かっているからです。
話を戻すと、、
極真空手はやはり円の動きが重要になって来るので、今回述べた円の動きを念頭に置いて稽古しましょう❗