こんばんは。

 

東京都議会議員(品川区選出)の森澤恭子です。

 

先週のオリンピック・パラリンピック及び

ラグビーワールドカップ推進対策特別委員会に

ついて最後の報告です。

参考)

東京2020大会期間中の【都市オペレーションセンター】とは?

東京2020大会期間中の【交通】はどうなる?

 

東京2020大会の安全・安心の確保のための対処要領(第一版)」についても

質問しました。

 

 

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これは、治安対策、サイバーセキュリティ対策、災害対策、

感染症対策についての対処方法についてまとめたもの。

まだ第一版なのでこれからブラッシュアップされるわけですが。

 

 

幅広すぎて、気が遠くなりそう叫びでしたが、ポイントを絞って質問。

 

◆治安対策について

 

最近のテロは、トラックや車両を使ったものやまた、

いわゆるソフトターゲットを狙ったものが増えている。

国の「オリパラ・テロ対策推進要綱」では、テロを未然に防ぐための、

ソフトターゲットに対する「見せる警戒」等の推進もうたわれている。

競技会場周辺で、人が集まる場所、

たとえば、ライブサイトやパラレルイベント、

あるいはラストマイルで多くの観客が歩いている道など。

そういったテロに対してどのように備えていくのか、

ということを問いました。

 

つまり、どう未然にテロを防いでいくのかということ。

 

「警視庁や区市町村と連携し、会場周辺を始めとする地元企業、

住民の参画を得て、『官民一体となった防犯・安全見守り活動』により

不審者・不審物の発見や通報依頼等を推進。

 

警視庁や組織委員会と連携し、ラストマイル等への警備員の適切な配置や

警視庁が設置する防犯カメラの映像を共有するなど、

テロの未然防止を図る」

 

「官民一体となった防犯・安全見守り活動」により、誰かが見ている、見られているという状況をつくることは、

非常に有効だと考えます。

ただ、直前になってはじめるのでは遅いと考えますので、2019年にはラグビーワールドカップもありますが、

そういった事前の機会もとらえて、しっかりと取り組み、推進していただけるよう、要望しましたベル

 

◆サイバーセキュリティ対策について

 

平昌オリンピック・パラリンピックでも組織委員会のサイトがサイバー攻撃にあったといわれている。

過去大会も同様。オリンピックでは必ずサイバー攻撃がおこるということを前提に考えなくてはいけない。

東京都庁を始め東京都関連のサイトのセキュリティ対策は大丈夫なのか!?と

心配する声もいただいたので、これまでの取り組みと今後の取り組みを聞きました。

 

「都は平成28年4月、サイバー攻撃への対処を専門的に行う

『東京都CSIRT(Computer Security Incident Response Team)』を設置。

 

都及び区市町村を含めたセキュリティ水準向上のため、

平成29年3月、『都区市町村情報セキュリティクラウド』を構築し、

インターネット通信時のセキュリティを確保すると共に、通信などの記録を収集し、

集中監視を実施。

サイバーセキュリティの専門的な知識を備えたアナリストを配置し、

高度なセキュリティ対策を実施。

 

大会運営に与える影響に応じたインシデント対応を適切に行うことができるよう

国等の関連機関との情報連携強化に向け、引き続き各種訓練に取り組む。」

 

ロンドン大会では、サイバー攻撃により開会式の電源が落ちる可能性があり、

手動で操作することがあったということ。

サイバー攻撃がリアルな空間に影響を与えるような状況についても

対応を進めていただけるよう、要望しましたベル

 

◆災害対策について

 

日本よりもリスク意識が高い外国人に対しては、

事前に日本の首都直下地震に対する取り組みについて積極的に発信すべきと考えます。

また、滞在中もしっかりと情報が得られるよう環境を整えていくことが必要です。

すでにある、国土交通省「防災ポータル」 観光庁の「Safety tips」などとうまく連携していくべき。

 

そして、首都直下地震など災害がおこった際には、

日本文化になじみがなく、言葉が通じない外国人観客の避難誘導は、

在日外国人とはまた違った対応が必要だと考える。アプリなどの情報だけでなく、

現場でデジタルサイネージやサインなどを使った多言語による誘導も有効であると考えるが、

都の見解を。

 

「ホームページやSNSなどを活用した情報提供に加え、

競技会場周辺において警備員などによる多言語での案内誘導が適切に行えるよう、

自動翻訳機などICT技術の活用も検討しながら、大会準備を進める。

 

デジタルサイネージなどで、テレビ映像の配信を行うなど使用可能な広報媒体を

できる限り活用し、最新の避難情報を提供。」

 

外国人だけでなく、特にパラリンピックでは、障がい者、

様々なスペシャルニーズがある方々が一同に集まり、

災害時、そういった方々をどう安全に

避難させるかという計画は非常に重要です。

こちらに関してもしっかり検討していただけるよう、要望しましたベル

 

◆ハラル対応の備蓄について

 

東南アジア系の方から「東京のオリンピック・パラリンピックには行きたいが、

ハラル対応の非常食がなければ日本に行きたくない…」というような声も聞きました。

様々な宗教をもつ外国人がいらっしゃる東京2020大会において、

会場周辺でのハラル対応の物資の備えなども必要であると考えるが、ということで聞きました。

 

ハラルに対応した備蓄の必要性の調査についても検討

ということでしたので、

しっかり準備されるよう見守っていきたいと思います!!

 

なお、この「対処要領」は今後、

4月から始まる新年度に図上訓練に加え競技会場等において

具体的な事案を想定した実地訓練を行う予定で、

そういった機会に検証・見直しを行い、実効性を高めていく、

ということでしたので、

 

私も情報をアップデートし、様々な声を聞きながら、フォローアップしていきます。