こんにちは。
 
東京都議会議員(品川区選出)の森澤恭子です。
 
引き続き、昨日のオリンピック・パラリンピック及び
ラグビーワールドカップ推進対策特別委員会の報告を。
 
都市運営のひとつの役割として、
「大会が都民生活に与える影響の軽減」
というのがあります。
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期間中は、選手や関係者、そして観客など国内外からのたくさんの方が
一気に東京に集中します。
一方で、その期間中もふつうに働き生活する生活があるわけです。
そこへの影響の軽減というところ。
 
◆期間中の一般の都民・国民の移動について
 
ひとつには、交通渋滞が懸念されています。
リオ大会では開会式前日、当日、閉会式を休日としたことで渋滞が減少。
ロンドン大会では、期間中に外出を控えるよう呼びかけ、交通需要を抑制。
この間のピョンチャン大会でも、車のナンバープレートの末尾の数字の
奇数・偶数ごとに通行許可を与えるということで、交通規制。
(罰金を払えばOKということもあり、
よく見ていると、そこまで守られていないようにも感じましたが…)
東京大会では、都民、国民の移動に関して、どのような取り組みを行うのか
ということをまず聞きました。
 
「大会時の道路や鉄道の混雑状況など、
大会期間中の交通状況の見通しを早期に提示し、
不要不急の車の利用や外出などを控えていただくなど、
協力が得られるように、国や組織委員会と連携して、
経済団体や物流業者に幅広く働きかけを行う。」
 
「また、夏休みの計画的な取得やテレワーク導入の
呼びかけを行うなど
企業や市民側でも協力が得られるよう、
環境づくりにも積極的に努めていく
 
ということでした。
 
今、都は、時差ビズや、テレワークの推進を積極的に行っています。
また、企業へボランティア休暇制度の整備も促しています。
 
そういった取り組みがあと2年間で定着し、
期間中、大会に関わる人も関わらない人も
気持ちよく過ごせるような状況をつくりだせるよう、
これからも様々な取組を注視していきますベル
 
◆期間中の物流について
 
ロンドン大会では、早朝、深夜など、大会に関する移動が少ない時間に
配送を行った、ということ。
物流業者は荷主の意向に左右されるため、配送の調整は荷主の理解が必要
見解を。
 
「都内を走行する車両の約3割が物流に関連する移動。
東京商工会議所のアンケートでは、運輸業の約4割が
『荷主の意向があるので協力できない」と回答。
物流や業務に関わる交通の抑制に向けては、荷主への働きかけが重要。
 
都は国や大会組織委員会と連携し、
荷主となりうる経済団体との意見交換を進めているほか、
今後、大会に向けた協力の働きかけとして、
在庫の調整や納入時間の
工夫、商慣行の見直しなどを呼び掛けていく。」
 
さらに、私からは、ネット通販の拡大による物流への影響を指摘しました。
「荷主」というのは、企業だけではありません。
個人も荷主なのです。
今後、大会期間中の個人の消費活動についても
呼びかけや働きかけをしていくことが必要なってきますベル
 
また、その働きかけや呼びかけが実際に効果をうむのか、
事前に検証していくことが必要ではないか
という質問に対しては、
 
すでに実施されている時差ビズや
テレワーク等の機会を利用した
意向把握、各種スポーツ大会のイベント等での会場周辺の
交通状況把握など、様々な機会をとらえて検証
 
交通需要マネジメントに関わる協力企業を募り、
意見交換を進めながら、車両の抑制方策等についても
具体化を進め、実効性を高めていく。」
 
ということでしたので、今後この2年の間で、
こういった検証がなされていくことを
しっかりフォローしていきたいと思いますベル