大秦賦（始皇帝天下統一）の感想 その3
人物相関図
自分が好きだった登場人物
嬴傒（えい・けい）→嬴子楚の異母兄。子楚が台頭してくるまでは次代秦王の有力候補だったが、子楚の出現に焦り殺そうとしてしまう。そのため王の怒りを買い後継者候補から転げ落ちてしまうが、子楚の温情で生かされ、嬴政にも伯父として慕われる。
その為、嬴政の時代になると臣下として忠誠を誓い、王に尽くすようになる、めちゃめちゃ良い人。いや、人を殺そうとした時点で良い人ではないんだが。
宗室（王室、皇室みたいなもの）のトップになるが、この時代の宗室はいわゆる政治派閥の1つであまり力が強くない（という風に私は感じた）ので、上からは無茶を言われ、下からは突き上げられる、いわゆる中間管理職でめちゃくちゃ苦労する
趙姫に愛されて台頭してきた嫪毐に憎まれ、反省したとは言え元々血の気が強いのでまた御前会議で剣を抜いちゃう。
で、場を収めるために嬴政に腕を切り落とされてしまう。切る必要があったとは思えんが、何故か切られてしまう！ せめて冠飛ばして髪を切るくらいに出来なかったのだろうか？ 当時は髪を切るって相当な屈辱だったらしいし。当時の考えでは髪より腕の方がマシだったのかな？💦
その後はずっと片腕を後ろに回して演技してました。キングオブ苦労人！
それでも嬴政に対して負い目があるのか、それとも元々純粋な人なのか、嬴政に諭されて矛を収め、謀反を企むこともなくその後も忠実に仕え続けたのであった。めっちゃ良い人✨
あと、嫪毐のせいで妻が自死する羽目になったりしたし、雨の中でどろどろになるシーンとかも多くて、本当に何でこの人（俳優さん自身も）ばっかりこんな目に遭うんだろうということの連続で気の毒すぎだった。
それも、嬴子楚を切りつけた報いということなのだろうか。王を傷つけた者は、表面上は許されても、その生涯にわたって罰せられ続けるというメッセージなのかなとか思いつつ見てました。
嫪毐（ろうあい）→呂不韋が趙姫に与えた愛人。元々は嬴子楚と呂不韋が趙から脱出する時に雇った（？）馬車の御者である。
髭を抜かせて顔を白塗りにし、宦官と偽って趙姫が自分の後宮に入れ、密かに子どもを2人もうける。趙姫の後ろ盾を得て、権力を欲しいままにする。その内、趙姫との子どもを秦王に立てるという野望を抱くようになり、趙姫との密通もバレて反乱を起こすが、捕らえられて処刑された。
嫪毐、別に好きじゃないんだけど、このドラマは素晴らしいキャスティングだったなと思って。
この俳優さん、顔立ちは整っているんだけど、何とも言えない胡散臭さ、気持ち悪さ、ダメ男ヒモ男っぽさがもうドンハマりで！
偏見だけど、お金と時間と権力を持て余した中年女が囲う愛人ってこんな感じなんだろうなという納得感がありました😂
程よくアホで、口が上手くて甘え上手。夫にするほどでもないけど遊び相手にするなら充分。
という感じで呂不韋が趙姫に与え、趙姫も最初は軽い気持ちで愛人にしたけど気がついたらハマりまくって手が切れなくなった、というのがリアルで良かったです。
実際はどうだったか分からないけど、趙姫との子どもに対しては良きパパであったのも良かった。
元々の身分が卑しいためのコンプレックスからか、宗室の嬴傒に絡みまくり、挙句の果てに嬴傒の妻を攫って強〇するという本当に本当に嫌な奴でした！
呂不韋列伝で一番有名なエピソードだからか、嫪毐の乱の回はたーっぷり尺を取っていて、なかなか話が進まなくてじりじりする反面、毎話めちゃめちゃ面白かったです。
郭開（かくかい）→演じている人が、
こちら で書きまくった、私の大好きな俳優さんなので、もちろん一番好きです
が、役柄はほんと最低な男なんですわ。趙偃（悼襄王）という、嬴政の仇で、兄の春平君をだまくらかして王位についた男がいるんですが、元々はその従者。趙偃が悼襄王になった後、実力もないのに口の上手さだけで丞相（宰相みたいな役職。偉い）になる。
もちろんまともな国政などせず、有能な官吏を蹴落とすことと、私財を肥やすことだけに邁進する最低な男。趙は戦争続きでお金がなく、みんな飢えているのに、郭開だけは豪奢な生活を送っている。
王も酒浸りで女遊びしまくっているので、咎められると王を新しい妓楼に連れて行ったりしてうやむやにしちゃう。ほんと最低だ。
あ〜あ、すぐ処刑されちゃうんだろうなー、とあまり期待せず見ていたら、意外や意外、しぶとく生き残り活躍しまくります。
秦に菓子屋の店主を装ってこっそり忍び込み、趙姫を攫うという暴挙を成し遂げる。もちろんすぐ捕まるんですが、獄中で嬴政と取り引きをして（策を考えたのは李斯だが）趙に戻ってスパイをやることに。
↑ここはあんまり意味がないと思ったよね。一国の丞相をスパイにしたって国に帰れば裏切るの簡単だし。秦側も趙にスパイを送り込んで、郭開を見張って操るんだが、そのスパイを殺してしまったら郭開は自由なのにな？とか思いながら見てました。が、郭開はどこまでもがめつくて、金が貰えるなら趙でも秦でもどっちでもいいわってタイプだった為、最期まで秦のスパイをやってました。素直だ。
後半は郭開大活躍で、愛する
劉冠麟 さんがたくさん見られて、
めっちゃ嬉しかった！ ほんとムカつく役柄なんだけど、劉さんが出ると妙にコミカルになって、ひどいことしてるのに心底は憎めないというか。あの人が出るだけでなぜか場が和むんだよね。郭開が良い役柄だったから、贅婿の文ちゃま役が来たのかなとか考えてました。文ちゃまもムカつくんだけど心底は憎めない愛嬌があって良かったよね。
あと、年上の男に可愛がられまくる役柄で定評のある劉さんですが（私が勝手に決めた）、このドラマ内でも趙偃（悼襄王）にほっぺたを両手で挟まれて「うりゃー」とか言いながらこねくり回されたりと愛でられてました！
誰得だ！ 俺得か！ 写真撮っておけば良かったなぁ〜。
でも、自分はこのドラマ内で趙偃が一番嫌いで、俳優さんの顔も全く好みでなかったため（すみません🙇♀️）、写真撮るの躊躇ってしまったんだよね。絵面が良くない！とか思ってしまって
郭開は女遊びもひどかったらしくて、ドラマ内で女を侍らすシーンもありましたが、劉さんって女侍らしても全然色気がないの😂
女にもたれかかっても全然いやらしくないどころか、間違いなく女の方に良いように利用されてるだけだよな、みたいな雰囲気でとっても良かったです！
趙偃役の人は女好きって雰囲気がダダ漏れている演技でしたが、郭開は女より金の方が好きなんだろうなという雰囲気でした。最高です💰💰💰
は〜とにかく郭開／劉さん最高でした。ますます好きになった。
ですが、ドラマを見ている人はみんな郭開嫌いなんだろうなと思ったので、怖くて他所様の感想は見に行けませんでした あの膨らんだ下顎と人を馬鹿にする時の白目がムカつくとか言われてそうじゃん😭
ちなみに、キン〇ダムに出てくる郭開ってこんなだそうです
これくらい、奸臣で有名な人物だそうです。
もう全然大秦賦の感想書き終わらなーい。まだまだ続くよ🎶
