相変わらず華流ドラマどハマり中。


最近見始めた、

始皇帝天下統一(原題 大秦賦) 

めちゃめちゃ面白い!
古代中国史大好きなので、わくわくしながら見始めたが、期待通り!て感じだった☺️

物語は始皇帝(嬴政)の父、異人(のちに子楚に改名)が趙で人質にされていた時代から始まる。
が趙を攻め邯鄲を包囲したため、異人は妻子の趙姫と息子の政を置き去りにして秦へ逃げ出す。その時異人を支え、逃亡を手引きしたのが呂不韋。
異人は無事に秦へたどり着くが、父には異母兄弟が20人もおり、次の太子(跡継ぎ)になる為お互いを○し合うような状況だった。異人も異母兄(嬴傒)に○されかけるが、なんとか回避する。そして立場を強固にするため、父(安国君)の妻(の1人)華陽夫人の養子となる。華陽夫人は父の一番のお気に入りの妻で、身分も高いが実子に恵まれなかった。
確固たる後ろ盾を得た異人は子楚と改名し、華陽夫人の勧めた女性を娶った。周囲からは、ほぼ次の太子と目されるようになる(この時点では安国君の父、子楚の祖父である孝文王が存命しているため、太子は安国君。安国君が王になった後の太子をすでに多くの子息が狙っている状況)。
それまで一番の太子候補だった嬴傒は、怒りのあまり、子楚の加冠の儀の際に孝文王と安国君の目の前で呂不韋を○そうとし、とっさに庇った子楚が剣で胸を刺されてしまう。
傷は浅く子楚は助かる。嬴傒は一介の兵士として辺境に送られ、ほぼライバルのいない状態となった。
戦は秦が優勢となっていた。合縦軍の平原君は、趙姫と政の命を交換条件に譲歩を迫るが、子楚は毅然として譲歩を突っぱね、西周の領土を手に入れた。趙姫と政は趙へと戻され再び虜囚となる。
(ここまで大体3話。続きは↑のリンクのあらすじを見てください)

いやー、ここまででまだ3話なのに、すでに10話くらい過ぎたような濃い展開である。

嬴子楚は1話開始時点で多分25歳くらいのはずなのだが、結構お年を召してる俳優さんが演じてる。正直、父親と同年代に見えるので、最初は違和感が。子楚は35歳くらいで亡くなるんだから(史実なのでネタバレでもないと思うが、一応見えにくくしとく)もうちょい若い俳優使っても良かったのでは?と思った。
子楚はちょっとばかり頼りない、自分の意志が薄く、人に言われるがまま行動してしまう性格の人物、という描かれ方で、趙姫と政を邯鄲に置いてくる時も、最初は抵抗するものの呂不韋に諭されるとあっさり従ってしまう(確かにあそこで助けに戻ったら、後の始皇帝もいなかったろうからあれで良かったんだけど!)。
華陽夫人に取り入る時も、才気や武芸を見せるのではなく、(夫人は楚出身の為)楚の衣装を付け、楚歌を吟じて見せるという見え透いたごまのすり方(それで喜んじゃう夫人も夫人だ)をする。
夫人の息のかかった女性を娶るよう言われると、多少は抵抗するものの結局は言うなりになる。
なんだか今ひとつシャキッとしないおじさんだな〜と思っていたが、平原君(嫌な奴)との休戦の交渉の際、目の前で妻子が○されようとしているのに相手の要求を激しく突っぱねたシーン、あの血を吐くような台詞はもうめちゃくちゃ感動した。
子楚を演じるのはあの俳優さんで正解だったんだと納得した。
趙姫は今のところ、あまり賢くないふわふわした女性っていう描かれ方。呂不韋の愛人だったという過去は今のところ出てきてない
子楚に面前で裏切られ、息子は牢獄で○されかけと、邯鄲では散々な目に遭っているのに、秦に帰国出来るとなったら「うちの殿が新しい衣装なんていくらでも買ってくれる🎶」と屈託なく喜んでいる姿が哀れだった。このふわふわ奥様が、秦で子楚の裏切りを知って、今後史記で散々な描かれ方をされているような○○な女性になってしまうのか? 嫪毐は出てくるみたいなのでめっちゃ楽しみ!

この時代は、人々は生き抜くだけで精一杯で、たとえ身分ある人でもいつ○されるか分からない。そんな中でも必死に生き、自分の出来る範囲で家族を守ろうとする姿が胸を打つなと思う。
異母兄の嬴傒にはムカつくが、王になりたいというのは単なる自己顕示欲ではなくて、ならなくては○されてしまうからと思うと一概には責められないし。みんな命懸けで自分の人生を生きているからすごい。

始皇帝は古代中国を統一したという偉大な側面もあるが、焚書坑儒などの激しい弾圧も行ったので、盲目的に礼賛するわけではないけど。

やっぱり古代中国史大好きだ!

大秦賦 オススメ度 ☆★★★★
古代中国史大好きな自分的には始皇帝というだけで星5なんだが、数十話あるうちの初めの方しか見てないので何とも。この先挫折するかもしれんし😅
(星は、ブログ主の一番好きなドラマ、オスマン帝国外伝★★★★★を基準としています)