ネット上のサンケイスポーツより。

『その時歴史が動いた』は大河ドラマが『義経』のときに源義経を取り上げ、『篤姫』のときは天璋院篤姫を取り上げ、『天地人』が始まると直江兼續(なほえかねつぐ)というように大河と連動していた。
また、2009年に入って別枠の30分時代劇『浪花の華』で若き緒方洪庵の話が始まったと想ったら、『そのとき歴史』のHPでも緒方洪庵の話の告知。

大河ドラマにおいて、歴史的背景、作品に出てくる歴史上の人物などについては『その時歴史』で解説し、演じている俳優は『スタジオパーク』でインタビューを受けるというように分業がおこなわれていた。

大河ドラマだけではない。
オバマが次期大統領になったときと前後して、『その時歴史』ではキング牧師の公民権運動を取り上げていた。

また、2008年には西鉄の稲尾投手の話もあった。
北京五輪のソフトボールで上野投手が連投、稲尾投手と比較された。
そして、上野投手は2008年の日本シリーズの始球式で投げた。その日本シリーズは奇しくも巨人と西武ライオンズ。原辰徳が誕生したのも、巨人×西鉄の日本シリーズがあった1958年であった。

次の番組は『歴史秘話ヒストリア』。
80年代の初めまで鈴木健二司会で『歴史への招待』があったのを覚えている人はもう少ないだろう。

『歴史への招待』ではすでに「水戸黄門漫遊せず」「大岡越前裁かず」という回があって、光圀は全国行脚をしていないこと、大岡裁きは古今東西の傳説の寄せ集めが多いことなどを指摘していた。

のちにフジテレビの『トリビアの泉』で「水戸黄門のもっとも遠い遠征先は鎌倉」ということが指摘され、日本テレビで『知ってるつもり?!』でも時代劇で有名な人物の実像が紹介され、テレ朝系列の『驚きももの木20世紀』もあったが、『歴史への招待』はその先駆けであろう。

『歴史への招待』では「双葉山69連勝ならず」も取り上げられた。最も現代に近かったのは「闇市名物残飯シチュー」だったか。

『歴史への招待』で「水戸黄門漫遊せず」を取り上げたとき、それを収録した本では、TBS『水戸黄門』のスタッフがホームドラマとしての位置づけを語っており、「弥七」「八兵衛」がどうして付け加えられたかも書いていた。一方で、当時はテレ朝系列で『暴れん坊将軍』が始まった直後で、歴史の專門家らしき人物がこういう時代劇のお約束が現実にはありえなかったと言っていた。

『クイズ面白ゼミナール』の「歴史クイズ」は「侍同士すれちがって、刀が触れたらどうするか」など、歴史上重要でなさそうな細かい雑学的知識の話であった。これは最近、乱立している「知識だけを問うクイズ番組」に似ている気がする。
『クイズ面白ゼミナール』では各科目の教科書からの出題もあり、のちに民放で乱立する教科書クイズ番組の走りである。