今回も、わりと知名度の低いフォーレの作品を。
フォーレの劇付随音楽と言えば、「ペレアスとメリザンド」が、有名ですが、その約20年後に作曲されたのが、この、「マスクとベルガマスク」です。 1918年9月に、モナコ公国大公アルベール1世から、ある劇付随音楽を依頼されます。 それは、ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」から着想され、ルネ・フォーショワなる人物の台本による「マスクとベルガマスク」でした。 舞台用に、8曲作曲しましたが、ほとんどの曲で過去の作品を流用していたためと、これからも、ほとんど演奏されないだろうと思ったので、4曲を選んで組曲を作りました。 それは、全くの新曲と、過去の作品を大幅に改作したものでした。 ここでは、気楽な態度で作ったにもかかわらず、晩年のフォ-レの魅力が詰まったものになりました。 レイナルド・アーンが、「まるで、フォーレをまねたモーツァルトのようだ。」と、言ったように、平明でありながら、最後のパストラールでは、フォーレしか作れない音楽になっています。
では、スイスの名指揮者とオーケストラで^^b
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