最近、ますます演奏されなくなってきている名曲です。 作曲されたのは、フランクがパリ音楽院のオルガン科教授として就任してからだいぶたった1885年です。 この頃には、ダンディなどの弟子たちが増え、作曲するときに、弟子たちにも、積極的にアドバイスを求めた時期です。 外面的な部分がほとんどないため、「フランク自身に向けて書いた」と、言われることもあります。 しかし、個人的には、交響曲よりも、フランス的な部分が感じられます。 これまた、録音が少なく、有名どころは、フランス系の演奏家ばかりで、ドイツ系では、ワイセンベルクとカラヤン/ベルリン・フィルぐらい。 協奏的作品としては、13分程度と短いのが災いしてか、コンサートでも、あまり、取り上げられません。 なので、いまだに、この音源ぐらいが代表盤になるようです。 カサドシュの透明感あふれるピアノと、フランスの音色に近づけつつも、パワーのあるオケが、十二分に、作品の魅力を、掘り出しています。