H・デュティユー  メタボール(5つの変遷) | タケさんのブログ クラシック時々ポピュラー&グルメ、観光

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          デュティユー追悼で、音源復活(-人-)
タケさんのブログ-デュティュー 管弦楽曲集第1集


 アンリ・デュティユー(1916- )、フランスの響きの系譜を継承しつつ、独自のスタイルを作り上げた、20世紀の名作曲家です。 パリ音楽院で、アンリ・ビュッセルや、モーリス・エマニュエルなどに学び、和声法と対位法で1等賞をとる。1938年ローマ大賞受賞。 フランス国営放送で音楽監督をするかたわら作曲をし、ドビュッシーなど、フランス近代の語法と、無調、十二音技法などを消化していきました。 そのデュティユーの代表作の1つがこの「メタボール(5つの変遷)」。 確かに、一見、前衛的な響きです。 しかし、フランス近代あたりを聴きなれた人には、どこか、親しみやすい音楽でしょう^^ なぜなら、そこには、ドビュッシーの和製感覚、とラヴェルの職人性があるからです^^ もちろん、亜流ではありません。 それらを独自に推し進め、極めたところに、彼の音楽があります。 この「メタボール」、広い意味での変奏曲ですが、はっきりしたメロディのようなものはありません。 冒頭の、オーケストラの提示する、響きを、自由に変容、もしくは変遷していきます^^ そこには、フランス音楽伝統の、色彩的で美しい響きがあちこちにちりばめられています^^b あえて言うと、矢代秋雄の作品と、共通点が多いと言えるかも知れません。 彼自身、フランスの伝統の継承者を自認していますが、実は、これは、一番難しいいき方。 しかし、あえてそれをやりとげ、20世紀後半にも、良きフランス音楽の伝統を残した作曲家として、永遠に音楽史に刻まれることでしょう^^ 敬遠しないで、聴いてみてください、未来に伝える、フランスの系譜を。


デュティユー「メタボール(5つの変遷)」H・グラーフ指揮ONBA

前衛的に聴こえる中に、美しきフランスの響き^^


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