早いもので9月も本日で終わり。 9月最終日は、老舗和菓子屋さんのお話を書いてみたいと思います。
以前、老舗の和菓子屋さん、笹屋伊織(ささやいおり)の「どら焼」のお話を書かせて頂きました。 → 京都の穴場52 毎月3日間しか販売されない「どら焼」
今回は、「だるまさん」という最中のお話です。
1個 270円
だるまの形をした最中に、栗がまるまる1個入っています。 これは笹屋伊織で古くから大切にされている和菓子です。
実は、この「だるまさん」のお話を笹屋伊織の女将さんから聞いたことがあります。
ある日、老夫婦が尋ねてきて、「だるまさん」を涙を流しながら店内で食べられたそうです。 その理由を聞くと、まだ小さい頃、このお店の前を通って学校に通っていた際、いつもこの「だるまさん」を見ていたのだとか。 しかし、子どもだからそんな高価なものは食べられない。 そのうち、戦争になり出征。 辛いことがあると、『ここで泣いたら、ワシを食べれへんぞ』とだるまさんの声が聞こえてきた。 その声に何度も励まされて60年。 ようやく念願が叶って、今日食べることができたのだそうです。
この話をされた後に、女将さんはこう言われました。
同じところで同じものを作り続けるということ。
それは、誰かの思い出を作るということです。
今、何百年と続いてきている老舗も、コロナの影響でピンチを迎えているところも多いと思います。 そんなところが一つでも多く存続し、誰かの思い出を残していけるように願っています
さて、この「だるまさん」の最中は、店舗のみの販売です。 取り扱い店舗は、本店・南店・JR京都伊勢丹店・京都大丸店の4店舗。
最初にご紹介した「どら焼」の販売期間や、夏季中は販売されないこともありますので、お店で見かけられたら、ぜひこの話を思い出してみてくださいね。
<アクセス:本店>
●JR「梅小路京都西」下車、徒歩約5分
●京都市バス「七条大宮・京都水族館前」下車、徒歩約1分
<営業時間:本店>
●9:00~17:00
<定休日>
●火曜日
現在の各市町村のご紹介数はこんな感じ。
ほぼ各市町村、網羅はできたのですが、城陽市がない~
誰か、城陽市の観光スポット、グルメなど情報をお持ちの方は、ご一報くださると、ありがたいです
10月1日からは、ちょっと早い? 穴場紅葉情報 をお届けします
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