ブータン国王夫妻が、昨日京都に来られましたね
午前中は金閣寺に行かれ、午後からは京都伝統工芸館に行かれました。
京都伝統工芸館には、東日本大震災の犠牲者への鎮魂の思いを込めて、
被災地のマツで作製中の仏像があります。
国王夫妻は、この仏像にのみをいれられ、右膝の一部を削られました。
これは、南丹市にある京都伝統工芸大学校の生徒が夏から作成しているもので、
来年3月11日に清水寺の塔頭に安置される予定です。
さて、今日は京都伝統工芸大学校とはどういうところかご紹介したいと思います
国や京都府などの支援で実現した、全国初の伝統工芸の学校で、
高校卒業の資格があり、工芸・デザイン分野に興味のある方なら、
誰でも出願することがすることができます。
就職難の時代ですが、平成22年度の就職率は93%と非常に高く、
陶器・金箔・染色など、伝統工芸の若い担い手を育成しています。
2年制・3年制・4年制から選択することができ、そして、下記の10の専攻の中から
学びたい工芸を決めます。
陶芸専攻
木彫刻専攻
仏像彫刻専攻
蒔絵専攻
木工芸専攻
金属工芸専攻
漆工芸専攻
竹工芸専攻
石彫刻専攻
和紙工芸専攻
講師は第一線で活躍する、一流の匠。
東京ドーム約16倍もの広さをもつキャンパスに、300台を収容する駐車場も完備。
本格的な実習室はもちろんのこと、伝統工芸と関わりの深い茶室もあります。
京都にとって、伝統工芸はきってもきれないものです。
新たな担い手が多く育ち、未来へとつないでいってほしいものです