EXPO2025 大阪・関西万博訪問記 その116〜5月21日編⑪国連パビリオン訪問 中編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算13回目となった5月21日(水)の訪問記をお送りしています。



会場中央付近、国際機関が集う「国連パビリオン」を観覧しています。



次室はシアター上映ということで、構成する組織を紹介する、このおしゃれな前室で待機しているというところ。



日常で見かけるものの、たくさんのオブジェがかわいらしい。国連というと、市井からは縁遠い存在のもののようですが、このように見るとそんな感じはしないですね。



ところで、ここにあった国連を構成するたくさんの組織の紹介。その中のひとつに見つけたのは「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」というもの。ちょっと紹介を観てみましょう。



世界各地で起こる、紛争や迫害などといった人道危機に対して、さまざまな手段を用いて保護すること、生活環境への支援などに尽力しているということがわかります。


お恥ずかしながら、紛争や迫害により、住処を追われ困窮する人々が居る難民問題といえど、我が国に住んでいると実感はありません。ただ世界中で実際に起きている深刻な問題です。

こういった真実を知ることは、とても大切なことだと痛感するのでした。


ところで、前回記事でも触れましたが、多数存在している国連を構成する組織の中で、この「UNHCR」だけは聞いたことがあることについて、では、ここからは余談です。


おなじみ、フーテンの寅さん(車寅次郎、渥美清さん)が主役の映画「男はつらいよ」。渥美さんが死去されるまで、シリーズ48作が世に出ました。出典①・②。



シリーズも40作に入るところからは、ストーリーは寅次郎の甥・満男(吉岡秀隆さん)がメインに活躍する形になるのですが、それと同時に登場したのは、高校の吹奏楽部の後輩でガールフレンドの泉(後藤久美子さん)でした。出典②。


複雑な家庭環境に悩み、生真面目な性格の泉ちゃんと、自由奔放ながら包容力のある寅次郎とはとても相性は良かったようで、泉は寅次郎を「おじちゃま」と呼んで慕っていたのでした。



寅次郎の、満男君への恋指南が実り、ふたりはついに本音をぶつけ合います。
そして、結婚の約束をするまでに至りました。

しかしながら、寅次郎役を務める渥美さんは、満男君が泉ちゃんに渾身の告白を果たした作品「男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年12月)」が公開された翌年、死去されました。


48作続いた「男はつらいよ」のレギュラーシリーズはこれが最後になってしまいました。と同時に、将来を誓い合った満男君と、泉ちゃんのその後も描かれることはありませんでした。


しかしながら2019(令和元)年12月に、シリーズ50周年に最新作の50作目として「男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開されます。

出演者や設定は変わった点が幾つもありますが、寅さんはこれまでの作品からのイメージ出演を果たし、話題になりました。出典③。




満男君は、大学卒業後に靴卸の会社でサラリーマンをしながら書いていた小説が認められ、本格的に小説家としてデビューをしたのでした。



書店で行われた、満男君のサイン会に現れたのは若き日のそれ以来、出会うことのなかった泉ちゃん。



泉ちゃんは高校卒業後、銀座の楽器屋で働いていましたが、夢破れて単身でオランダに渡り、現地の大学を卒業。

現在は「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」の本部勤務スタッフとして勤務しており、日本へは偶然、仕事でやって来ていたのでした。
ここでようやくつながりました(苦笑)


泉ちゃんが、そのUNHCRについて詳しく説明をしてくれていました。













おぼろげながらでも、実感がなかなか湧かずとも、泉ちゃんたちが取り組む場の厳しさはよくわかったのでした。大変な仕事です。


もしこの世界の窮状や、泉ちゃんの仕事を寅さんが聞いたらなんと言葉をかけてくれるのか。

気になって仕方がありません。


パビリオンに戻りまして、そのUNHCRの活動によって人生が変わった、というバングラデシュ出身の、女性のエピソードも印象的でした。






夢だった大学進学を、日本にやって来ることで実現させられた。今度は、わたしが助ける番だと。胸につまされます。



思わぬところで「男はつらいよ」の話しになりましたが、こういったエピソードのつながりを思い出したり、深く考えられたりするということは、また意義あることなのかなと感じます。

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「男はつらいよ 寅次郎紅の花」1995年12月松竹映画公開)
(出典②「男はつらいよ 寅次郎の告白」1991年12月松竹映画公開)
(出典③「男はつらいよ お帰り 寅さん」2019年12月松竹映画公開)