みなさんこんにちは。前回からの続きです。
4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算13回目となった5月21日(水)の訪問記をお送りしています。


シンガポールを後に、大屋根リングに沿って内側を時計回りに巡っています。相変わらず曇天ですが、涼しくてちょうど良いくらいです。


さて、オレンジのセービングゾーン(Sゾーン)の真北までやって来ました。右隣はすでに入場したベルギーパビリオンですが、こちらにもまだ入場していないパビリオンがたくさん並んでいます。


引き続いてその中のひとつ「EUパビリオン」に入場することにします。

10分ほど並んで入場。緑の多く、鳥が飛び交う穏やかな雰囲気が印象的です。
ではここでいまさらながらですが、EU(ヨーロッパ連合)についての解説から。
小・中規模な国々が国境を接するヨーロッパで政治・経済・法制度・通貨・地域開発などをともに促進させるために、ひとつの共同体を構成したもの。現在は、27カ国が加盟しています。


環境問題や、政治への市民参加が当たり前の権利として日常生活の中にあり、極めて高度な人間開発指数(各国を人間開発の4段階に順位付けするために用いられる平均余命、教育、識字及び所得指数の複合統計。人間が人間らしく生活出来るかを示す指数)を有する共同体です。
さらにEUは加盟国が一体となって行動することに同意した場合にのみ、これらの事項についてすべての加盟国に適用される標準化された法制度を通じて、域内単一市場を発展させてきた。

EUの政策は、域内市場における人、物、サービスおよび資本の自由な移動を確保し、司法および内政に関する法律を制定し、貿易、農業、漁業および地域開発に関する共通政策を維持することを目的としている。
シェンゲン圏内(注釈∶EU国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定。1995年3月発効。調印地のルクセンブルク・シェンゲンに由来)の旅行については、パスポートによる管理が廃止された。出典①。

陸続きではない我が国ではなかなか想像がつきませんが、居住地はA国・職場はB国・日常の買い物はC国・大きな買い物はD国、といったように、国境という概念はあまりないと聞きます。
もとより、生活圏内が国をまたぐのが珍しくなかったということが、きっと素地にあったのでしょうね。

さて、パビリオン内を観覧して行きます。と、見つけたのは、デジタル折り紙。








へえ、と感心したところで、きれいな青と黄色の飛行機が出来上がりました。

しかしながら、自然環境・生活保全や維持、そしてそれらへの市民レベルでの積極的な参加、という展示は他のパビリオンでも幾つか目にしましたが、ここほど説得力のあるなと実感したものはないような気がします。
EU全土の各国で、そういった機運の醸成のみならず目に見える形で日常のことになっている。これは、地球規模で見ても素晴らしい取り組みなのだなと感じます。

奥へ進みますと、なんと驚くものがありました。これです。


ご当地の技術力を用いたという、枯山水を描くロボットなるもの。さながら、ヨーロッパと遠く離れた極東の我が国とをつないでくれているようですが、これが見ごたえありました!



実に美しい模様を描くロボットの腕前。描かれたものの真上から、またあたらしい模様を描き続ける…無と美の極致ですね。
あまりの迫力に、その場からしばらく離れられなかったのでした。これはすごかった。

ところで、順路の最後には、EUに関する一問一答のクイズコーナーも発見。こういったものは大好きです。やってみましょう。

さらに、次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「フリー百科事典Wikipedia#欧州連合」)