EXPO2025 大阪・関西万博訪問記 その111〜5月21日編⑥バルトパビリオン訪問 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算13回目となった5月21日(水)の訪問記をお送りしています。西ゲート経由の結節点「桜島駅(大阪市此花区)」にて。





大屋根リングの左側中央付近から内側へ。
ベルギーパビリオンを角にした「セービングゾーン(Sゾーン)」の最北端、引き続いて「バルトパビリオン」に入場したいと思います。



10分ほど並んで入場。カウンターには、えらくたくさんのミャクミャクが並べられているのですが、この「バルトパビリオン」、訪問前に起こったある事件で、その名を知られることになったのでした。


5月13日、バルトパビリオンのこのカウンターにパビリオンキャラクター「パラビちゃん」と飾られていたミャクミャクが、何者かによって盗まれたことがわかりました。朝日大阪朝刊 2025(令和7)年5月21日付け 21面より。



翌日から、それを知った日本人入場者たちがかわりのミャクミャクをバルトパビリオンに次々と持参、寄贈するということが続いていたのでした。


訪問したのは、盗難事件から1週間ほど経過して後のこと。ニュースを知って気になっての来場だったのですが。







これはすごい。折り紙は工夫してんやろうなあと感心するのですが、こういったことをするのは日本人らしいなと感じます。リトアニアの国営放送でもニュースになったといいます。


後日になり、寄せられたミャクミャクたちは児童施設に寄付されたのだとのこと。結末としては良かったと思えますが、スタッフの方々はさぞかしびっくりされたのでは、と察します。




ところで「バルトパビリオン」を運営しているのは、ラトビア・リトアニアの2カ国です。

リトアニアは、お国のカウナスに勤務していた外交官・杉原千畝(1900-1986)が第二次世界大戦中、本国の訓令に反し、人道的観点からユダヤ避難民に大量の「命のビザ」を発給したことでも知られています。


旧ソ連構成国の西端で、後年になり独立を果たしたこれら一帯の国々を「バルト三国」と呼びますが、フィンランドと海を隔てて接する最北のエストニアは、予算の関係で今回は出展に至らなかった、とのこと。グーグル地図より。



それでは、自然豊かなこれらバルトのお国について展示を拝見して行くことにします。

順路で目に留まるのは、向かって左側に天井にまで続く、小さなガラスケースの数々です。




ガラスケースに展示されているのは、見るに実にたくさんの種類の草々。これはシロツメクサ。我が国でもおなじみです。


バルトの国々では、伝統的に薬草を生活の中に活かす民間伝承が繰り返されて来たのだとのこと。これはまったく知りませんでしたが、豊かな自然がたくさん残されているがゆえのことなのでしょうね。興味深いものです。





オオムギ。これは食用にもなりますね。



セイヨウヒルガオ。



発熱や炎症、皮膚疾患に効くと。どのように煎じるのでしょうか。しかし、どれもきれいなシルエットです。



パビリオンの最奥へ進みますと、水滴が垂れる大きなボードを発見。ここには自由にメッセージをしたためてよい、とのこと。


最近は「愛」ばかりでしたが、薬草に敬意を表してこれにします。年を重ねるごとに大切に思える切実な?課題です。





ところで、パビリオンの最後にはなんと自動販売機を見つけました。なにを売ってるんやろ。



甘酒に、なんと白樺のレモネード。

これは、お国の名産なんでしょうか。見たことも聞いたこともありません。どのような味がするのでしょうか。


自然の豊かさを、薬草という分野で享受しているバルトの国々。実に興味深い展示でした。


次回に続きます。

今日はこんなところです。