みなさんこんにちは。前回からの続きです。
4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算13回目となった5月21日(水)の訪問記をお送りしています。
大屋根リングの右下、緑で分けられた「エンパワーリングゾーン(Pゾーン)」一帯のパビリオンや展示館を巡ろうかというこの日です。万博公式サイトより。


さて、先ほどのブラジルからはす向かいのところにあったのが「国際機関館」。名称通り、さまざまな国々が参加している、国際的な組織が集う展示館だとわかります。こういった施設があるのも、まさに万博ならではです。
ここに入っているのは、
「万博博物館」「東南アジア諸国連合(ASEAN)」「太陽に関する国際的な同盟(ISA)」「国際核融合エネルギー機構(ITER)」
「国際科学技術センター(ISTC)」の5機関。
はじめて聞くものもありますが、果たしてどのような展示なのでしょうか。

ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国。東南アジアといっても、国名を聞くとかなり広範囲をカバーしていることに気づきます。


我が国は加盟はしていませんが、1970年代半ばから積極的に良好な関係を構築して来ました。解説にもありますが、一大貿易国・投資国として、お互いに互恵関係といいます。

へえっと感心するのですが、いずれも行ったことはないお国ばかりです。万博パビリオンとしては幾つかは入場しましたが、貿易のみならず観光や文化交流の面でも、大切なパートナーなんでしょうね。


その隣にあったのは、おや、これはなんやろ。
「国際核融合エネルギー機構(ITER、イーター)」。7つの国(日本、EU、インド、韓国、中国、ロシア、アメリカ)と地域が参加し、核融合炉の模型やCG映像で“未来のエネルギー”の仕組みを解説、とのこと。出典①。


加盟国のラインナップを見ますとまさに地球規模ですが、核融合エネルギーの安全な活用を模索するという機関。なるほど…

さらにいちばん奥には、思わず食いついてしまうものを発見。「万博博物館」なるもの。


「万国博覧会(万博)」がはじまったのは、いまから170年近く前の1851年、イギリス・ロンドンでのことでした。
以降、国や地域の威信をかけて世界各国で開催が続けられて来ましたが、これはその歴史を集積させた博物館、だとのこと。2010(平成22)年の中国・上海国際博覧会の後、その跡地に本ちゃんの博物館がつくられたそう。

国際博覧会は、BIE(博覧会国際事務局)がその開催計画を決め、開催都市の決定、さらに各候補都市との調整などを行なっています。ということは、ここは「BIE館」とも言えますね。

1889年、フランス・パリ。かの「エッフェル塔」は、そのパビリオンのひとつとして建造されたのでした。

さらに1970(昭和45)年には、先の「大阪万博(千里万博)」。日本の人口の半分、約6420万人が押し寄せたという、我が国の高度経済成長を代表する巨大イベント、ということは言うまでもありません。行ってみたかった!

そして、20年前の2005(平成17)年には「愛知万博(愛・地球博)」が開催。これには、大阪からせっせと16回も足を運びました。
今回の「大阪・関西万博」は、日本で開催された万博では、これの次に当たります。


「自然の叡智」をテーマに、海上万博の今般とは一転、緑や森などの自然環境の保護に力が入れられていました。とかく、きれいな会場でした。いや、これは懐かしいですね。

キャラクターはメインテーマを体現した「モリゾー(右)・キッコロ」。「ミャクミャク」が水から生まれた設定ですから、どちらもテーマは一貫していたことに気づきます。なるほど…



2005(平成17)年9月、長久手会場にて。

さて、国際機関館を後にします。通路をはさんだ反対側には、2本に延びる長い行列。

五星紅旗がはためくのは、木簡のような「中国パビリオン」。

そして、隣には「クウェートパビリオン」。なんとも異色の?隣り合わせですが、どちらも人気パビリオンだということがわかります。
これらに並ぶつもりだったのですが、あまりの混み方に、もう少し落ち着いてからにしようということにします。

次回に続きます。
今日はこんなところです。