「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」その60〜4月30日編⑨住友館訪問 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


4月13日(日曜日)に開幕した「2025年大阪・関西万博」。7回目となった4月30日(水曜日)の訪問記をお送りしています。



さて、大屋根リング右下の「エンパワーリングゾーン(Pゾーン)」のパビリオン巡りを終えて今度は「東ゲートゾーン(Eゾーン)」へと移動してまいりました。万博公式サイトより。




時刻は、早くも夕方5時前。真後ろの東ゲートから帰宅の途に就こうとする人々も目立つ頃ですが、ここで7日前抽選で幸いに当選していた「住友館」に入場しようかと思います。


東ゲートを入って左側にあるのが「住友館〜UNKNOWN FOREST〜」。大変立地の良い目立つ場所に位置する、企業パビリオンです。ではここからは、パビリオン公式サイト解説より。



住友の発展の礎である四国”別⼦の嶺”から着想を得て、⼭々が連続するシルエットを表現した 屋根や外壁には「住友の森のヒノキ」を合板へ加⼯し活⽤。

建物の⼊⼝周辺の外壁には、⼤阪万博が開催された1970(昭和45)年に植えた「住友の森のスギ」を活⽤。⽊々を積み重ねるように取り付けることで「樹⽊の年輪や⼤地の地層」を表現しています。別の日に撮影。


別子銅山(注釈∶愛媛県東部の鉱山。元禄年間から1970年代半ばまでの約280年以上、住友家が経営に当たっていた)を発展の礎に、多様な森のように成長を続けてきた住友。グループ各社がパビリオンで力強く集結し、一粒の種に。

訪れた一人ひとりの心にその種は植えつけられ大きな可能性となって未来へふくらんでいく。これからの自然・人・社会に驚きやワクワクを与える、「!」マークのような“森”が、ここからひろがることを表現しています。


住友の森の⽊々を約1000本使⽤

パビリオンの建設にあたって、住友グループが保有する“住友の森”の木々を約1000本を使用。


「1本1本のいのちを大切にしたい」という想いから、木材の加工方法に関しても検討と議論を重ね、“合板”を用いる事で木々を余すことなく利用します。



予約列に10分ほど並び入場。真っ暗な通路の奥に進みますと、ほんのりと輝くライトの数々が待ち構えていました。




「住友館」最大の特徴というのが、このランタンを持って館内を探索するということでした。雰囲気があります。




引き続いて、パビリオン概要についての説明。

さぁ、森からはじまる未来へ
400年の歴史をもつ住友は、
森を大切にし、発展の礎にしてきました。
この、かけがえのない地球で、
多様な個性をみとめあって生きること。

森の中で共生する、さまざまないのちから
私たちが学ぶことはたくさんあります。
そして未来にむかう私たち人間も自然の一部。2025年の住友館で、人と森とあらゆるいのちが響きあい、調和する、ゆたかな未来を見つける旅へ、出かけましょう。



「UNKNOWN FOREST(未知なる森)」と呼ばれる薄暗い館内には、豊かな自然を模した深い森林が再現されています。



先ほど、受け取ったランタンを携えて、そこに住むさまざまな動物、植物を発見する、というものでした。どのようなものでしょうか。



「UNKNOWN FOREST」に入る前に、この森の主だという巨木「マザーツリー」からお話し。

ストーリー

約4億年前、地球に森が生まれた。以来、森は数えきれない命を育み、人間にとっては敬い、そして時に恐れる存在となってきた。文明が進んだ現代においても、森には多くの「未知」が息づいている。


物語の舞台は、その未知なる森――UNKNOWN FOREST。この森を訪れた人々は、一本の巨木「マザーツリー」に導かれる。幾千年もの時を生きたこの木は、いま、命の終わりを迎えようとしていた。



そして彼女は、最期の願いを人々に託す――「いのちの物語を、集めてきてほしい」。

マザーツリーは、森を吹き抜ける風の力を「ランタン」に宿す。


それを手にした者だけが、森に眠る“いのちの物語”を引き出すことができる。やがて、風に乗って現れる風の妖精に導かれ、人々は森の奥深くへと足を踏み入れていく。



生命の循環の大切さを、切々と訴える巨木。
そして、いよいよ「UNKNOWN FOREST」へと誘導されました。



この森は、自ら探し求めなければ、何も語ってはくれない。仲間と共に、冒険心と想像力を携えて森をめぐるとき、心を震わす新たな発見が待っている。そこには、「誰も知らない、いのちの物語」が広がっている。


薄暗い森の中をランタン片手に歩き、森に住む動物や植物を見つけながら、ランタンにその経験値を貯めて行く、という仕組みです。






確か、探索に与えられた時間は15〜20分くらいだったでしょうか。ただ、これがなかなか難しい。アイテムがなかなか見つかりません。



しかし、動物の鳴き声や風が木々を揺らす音。そして、時折現れる濃霧。これが本当に森林探索しているかのようで、新鮮なものでした。

UNKNOWN FORESTに漂う幻想的な霧

住友館のUNKNOWN FORESTは、ランタンを片手に来場者が未知なる森を探索しながら、

さまざまな”いのちの物語”に出会う体験です。

体験の中で注目いただきたいのが、森を包み込む幻想的な霧です。


霧によって幻想的な雰囲気を醸し出し、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚に。

視界がふんわりと霞み、森の中を進んでいくと、霧の中からさまざまな「いのちの物語」が現れます。





この霧の正体は?

UNKNOWN FORESTの霧は、パナソニックの「シルキーファインミスト」によってつくられています。シルキーファインミストは、直径約6㎛の極めて微細な水粒を空間に放出することで、自然でやわらかな霧を作り出すパナソニックの独自技術です。


このミストは水道水を使用しているため、人や植物などへの影響がありません。吸い込んでも違和感もなく爽やかな感覚さえ得られます。また、極めて微細な水粒なので、屋内での利用においても来場者へ不快な濡れを感じることもありません。





現実と幻想の境界が曖昧になるような、不思議な時間。住友館に訪れた際は、ぜひこの幻想的な霧の世界を体感してみてください。


という謳い文句。濃霧は大変ひんやりとしていましたし、確かに現実なのか仮想空間なのか、狭間小路に迷い込んだかのようでした。このような体験はじめてやなあ、と感心しているうちに、別室でのショーを観覧して終了。



最後のアトリウムに通されて、ようやく我に返った次第でした。やはり企業パビリオン、没入体験としては、万博でも特に印象に残るものだと感じます。




住友グループの、自然保護に関わる解説を拝見してパビリオン観覧はおしまい。あのレトロなランタン、このような色をしていたのですね。


順路の最後はパビリオングッズを扱うお店がありました。こちらは入場者以外でも入店可能。



パビリオンの世界から続いているような品揃えのように感じます。スタッフの方いわく、文房具や限定Tシャツなどがよく出ますとのこと。


おっ、またもあのランタンです。凝ってるなあと感心しながら携えての観覧だったのですが、実用品だったんですね。アウトドアで使ったりすると雰囲気ありそうですが。8800円。


次回に続きます。
今日はこんなところです。