みなさんこんにちは。前回からの続きです。

4月13日(日曜日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。6度目となった4月26日(土曜日)の訪問記をお送りしています。

古来からペルシャ湾を巡る国々を結節して来た島国の「バーレーン王国パビリオン」を観てまいりました。


海運の重要さはさることながら、近年ではアルミニウムはじめ金属加工産業が目覚ましい発展を遂げているという、多様な顔が窺えて大変興味深いものでした。
さて今日は、大屋根リングの右下に当たる、緑色に色分けされたPゾーン(エンパワーリングゾーン)を中心に巡ってまいりました。万博公式サイトより。

特徴のある外観のパビリオンはまだまだ続きます。バーレーンの裏手(南側)には、右から「トルクメニスタンパビリオン」「北欧パビリオン」「チェコパビリオン」。

そんな中、まるで山小屋を思わせるような「北欧パビリオン」は目立ちます。
デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5カ国が共同で運営している、ということで、気になるもの。
ここまで万博を幾回か訪問して来ましたが、所要時間の予測というのはなかなか難しいです。この南側のパビリオンは、また次回のお楽しみということで。

Pゾーンから再び大屋根リングに戻る。

リングの下通路からの眺めは、夕陽どきがいちばん美しいなと感じます。



バーレーン王国から歩くこと10分ほど。東ゲートに近い「日本館」に到着しました。
大屋根リングの東側にありますので陽がかげり少しひんやりとします。しかし、すごい人出。


「日本館」はその名前の通り、政府が出展しているパビリオン。開幕前から、このドミノのような外観ともども話題になっていました。
個人的には、どれがパビリオン本体なんやろ?と思っていたのですが。

それでは、入場することにします。
リング沿いの入り口から、パビリオンまでは長い通路が続きます。


通路を進むに連れて、くだんのドミノのような木の板はどんどん高くなります。パビリオンの前はこれまでよく通ってはいたのですが、このようになっていたのだとは。



日本館は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国としてプレゼンテーションする拠点であり、当該テーマの具現化や、日本の取り組みの発信等を行います。
「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促します。万博公式サイト解説より。


10分ほど待機して入場。わくわくするのですがまずは、この巨大な砂時計が出迎えます。
人間だけではありません。すべての動物や植物は、あらゆるモノは、そして社会でさえも、ひとつの役目を終える瞬間に何かが受け継がれ、カタチを変えながら新たな役目を獲得する、というつながりの中に存在します。
そんな「いのちといのちのあいだ」に目を向けてみると、この世界は無数の「小さな循環」によって成り立っていることに気づくはずです。

これからの豊かさとは、すべてのいのちに敬意を払いながらその意味や価値を見つめ、大きなつながりの一部となることで生まれるはず。そしてそれは、この国に息づいてきた自然観や美意識に他なりません。
「いのちと、いのちの、あいだに」
はじまりもおわりも存在しないひとつの循環の中で、あなたは何を感じ、何を考え、何を受け継ぐでしょうか。公式サイト解説より。

さて、先ほどの解説にもありましたが「一つの循環を創出し、持続可能な社会に」「はじまりもおわりもない循環」ということがコンセプトの日本館。最初は、ごみの再生とそこからの循環、がテーマの展示です。



次々とベルトコンベアで運ばれていくごみ群。さまざまなものがあります。

次室。真っ暗な中に、一筋の光だけが誘導路。

おそるおそる進むと眼下にわずかながらの光を放つ部屋にやって来ました。これはいったい。
一斉に、まわりがいっぺんに明るく!
真っ暗闇の中でしたから驚きましたが、実はこれは、万博会場から出た生ごみを源にした、バイオマス発電だとのこと。

専門的なことはさることながら、普段ぽいぽいと捨ててしまい向きのごみが、このようなことに活かされるとは。
美しさの中に、なかなか考えさせられます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。