みなさんこんにちは。前回からの続きです。
4月13日(日曜日)に開幕した「2025年大阪・関西万博」。5度目となった21日(水曜日)の訪問記をお送りしています。
10時過ぎに入場。当日予約の取れた「ガスパビリオン おばけワンダーランド」など、大屋根リングの上半分をうろうろと巡るルートを今日も取っています。万博公式サイトより。
地図では青色に分けられている「コネクティングゾーン(Cゾーン)」がそれに当たります。


このあたりを、今日はまず巡って行こうかと思います。中ほどの「コモンズF館」から。

単独でパビリオン出展していない国々が集う、共同館がコモンズパビリオン。会場の各地に点在しているひとつですが、こちらは3カ国。

最初は「カザフスタン」。中央アジアに位置する国ですが、名前は聞いたことがあっても、日本では正直あまり馴染みはありません。




世界でも最大の内陸国だそうで、国土は東西に広く、ロシアや中国、他の中央アジア各国に接するがゆえに、さまざまな文化が混淆しているのが特徴なのだとのこと。




石油や天然ガスなどの天然資源が豊富な、今後の発展が期待されているお国だそう。しかし、このような機会でないと、そうそう耳目にする機会などありません。万博の醍醐味ですね。


隣のブースは「アルメニア」。こちらは西アジアのお国です。




先ほどと同様、西アジア、といわれてもピンと来ないのですが、トルコ・ジョージア・アゼルバイジャンなどに接するところだとのこと。
ペルシャ湾に比較的近いところ、という解説を見るとなんとなく想像がつくのですが、旧ソビエト連邦を構成していた国だったそう。交通の要衝だということが強調されていました。


ところで、その奥にあるはずの「ブルネイ・ダルエスサラーム」はいまだ準備中。
ボルネオ島のお金持ちなお国ですね。完成を楽しみにしておくことにします。


「コモンズF館」を後に、リングに沿って進むと目立つ深紅の建物に出会います。「トルコパビリオン」です。


こちらも、5分待ち程度で入場。

3Dのお面は、なかなか表情豊かでした(^_^;)

パビリオンを入ってすぐのところには、月と星のオブジェ。トルコ国旗のシンボルですね。
トルコの国旗は「新月旗」あるいは「月星章旗」と呼ばれています。トルコ語ではAy Yıldız(アユ・ユルドゥス)。そのまま「月」と「星」の意味です。 国旗のシンボルである白い三日月と星は、民族の進歩と独立を意味しています。国旗の赤地は、一般的に勇気や力強さを象徴する色であり、オスマン朝が好んで使っていました。出典①。

その傍らのビジョンでは、日本とトルコにまつわる過去と現在の映像が流れます。遠く離れた二国ですが、実は深いつながりがあるということがよく知られています。

それが、進んだ次室に模された船。名前を「エルトゥールル号」といいます。
https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kanko/kizuna/turkey.html
↑で詳しく解説されています。本州南端の潮岬がある、和歌山県串本町が登場します。
↑で詳しく解説されています。本州南端の潮岬がある、和歌山県串本町が登場します。

「エルトゥールル号」はオスマントルコ帝国の軍艦で、親善使節団を乗せて1890(明治23)年に来日したものの、台風の中、帰路に串本沖で遭難、沈没する大事故に遭遇してしまいます。


トルコは親日感情の深いお国、といわれるのはその経緯があるからだそうですが、この後日談を含めたエピソードは「海難1890」という作品で映画化もされている(2015年公開)ほど有名ですので、ここでは割愛いたします(^_^;)

さて、その「エルトゥールル号」の左側には階段。レストランが併設されているとのこと。そして、右側の洞穴へ向かいますと…

グッズショップでした。大変なにぎわいです。






絵入りタイルなどもおしゃれなものです。



ここまで、他パビリオンのグッズショップは幾つか見て回りましたが、工芸品の精緻さたるやここがいちばんのように感じます。すごい。

そんな中、ショップ奥のスペースになにやら衝立のようなもの。関係者の方が、これも見て行ってくださいね!と声をかけてくださいます。なんやろう。


なんと、ビジネスクラスのモックアップでした。お国のフラッグキャリア「ターキッシュエアラインズ」のそれだとのこと。


このような身の丈に合わないような座席に座ったことなどありませんので、かえって?落ち着かないのですが。実にゆったりしています。


いや、いつか乗ってみたいもの。余談ですが、新聞でヨーロッパ方面のツアー旅行の広告を眺めていましたら、関空からトルコ(首都のアンカラ)乗り継ぎでさらにヨーロッパ各国へ、というそれを割に見かけます。
トルコはアジアとヨーロッパとの境にあるお国ですし、位置的に絶妙なのでしょうね。


しかし、異国に足を踏み入れたかのよう。こうした瞬間は、まさに万博の醍醐味です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。