みなさんこんにちは。前回からの続きです。
4月13日(日曜日)に開幕した「2025年大阪・関西万博」。開幕直後の独特の余韻が残る中、今日からは、四度目となった18日(金曜日)の訪問記をお送りします。


さて、寂寥とした雰囲気のアイルランドパビリオンで、ケルト音楽を堪能してまいりました。
引き続いて会場の中央付近、静けさの森ゾーンの方向へと進みます。万博公式サイトより。

その手前、Pゾーンの左手にあったのが「ヨルダンパビリオン(P04)」でした。
実はこちらも、開幕前から話題になっていたパビリオン。入場したいと思っていました。

40分ほど待って入場。そこには実にムードある前室でした。ここでアテンダントさんから、ヨルダンというお国についての解説。


首都はアンマン。豪壮なモスクが鎮座するまわりには、都会的な高層ビル群が立ち並びます。近年、このような大規模開発が急速に進められている、とのこと。


ただしこの周辺は、紀元前からの古い歴史が手つかずで残されている、とも。日本でいうと奈良や京都といった「古都」に当たるのはこの「ジェラシ」「アズルーン」という都市だそう。
遺跡がたくさん残っていそうな佇まいです。

なにげない住宅ひとつを取ってみても、日本にはない独特な味わいがあります。

ところで、一生懸命に解説してくださっている中ででも、列の後方に居たわたしの背後に展開される、この座敷?が気になって仕方ありません。


毛織物です。さらに、中央の砂が敷き詰められた箱の中では、香料などを調合するのだとのこと。そういえばなにかしら香ばしい香りがします。


入場者に人気だったのは、お国で産出されたという鉱石を使った金琴。

形もさまざまなでおもしろいものですが、実に澄んだ音色でした。これ、日本でもなにかの機会に使われへんかな?とも思ったのですが。

前室の展示を終えますと、奥に引いてあるカーテンの前に案内されます。と、「この先は靴を脱いでください」「靴下もですよ」とアテンダントさん。いったいなにが。

10分ほど待ちまして、案内されたのはこのシアター。なんと、一面に砂が敷き詰められているではないですか!

大阪・関西万博に参加するヨルダンはパビリオンに映画「スターウォーズ」のロケ地としても知られる砂漠の砂を敷き詰め現地さながらの気分を楽しんでもらうことにしています。
ヨルダンパビリオンのメインの展示室に敷き詰められたのは映画「アラビアのロレンス」や「スターウォーズ」の撮影現場として知られる砂漠地帯の保護区「ワディ・ラム」の赤い砂です。

今回の万博に合わせ、砂漠の砂およそ22トンを船便で日本に運び、日本の規制に沿って、全ての砂を一度洗って天日干しをして、微生物やバクテリアなどを取り除いたといいます。
持ち込んだ赤い砂はパビリオンのスタッフたちが、バケツで運んで床にまき、手でならしていきました。

なるほど、裸足で、というのはこの砂を体感して貰うためだったんですね。もちろん?楽しむ気で満々ですが、本当にこの砂、赤いんです。
どうやったらこんなきれいな色合いになるのか、不思議なものです。


砂は実にきめこまかくひんやりとしています。海水浴に行った時、浜辺で砂を踏んだりしますが、ああいった時には必ずじゃりじゃりするのですが、まったくそんなことがありません。
足や服に砂がついても、それらを動かせばおのずから砂は離れて行く感じ。このような体験ははじめてです。

展示室には直径およそ11メートルある360度スクリーンの円形シアターがあり、スクリーンに「ワディ・ラム」の映像が映し出され、実際に砂漠の砂の上に座って現地さながらの気分を楽しんでもらうことにしています。
ヨルダンパビリオンのアフマド・ジョブラーン館長は「ようやく砂を入れることができた。半年以上の時間をかけ、最初から最後まで、ヨルダンチーム全員で取り組んできた。パビリオンではヨルダンの味や匂い、そして何より、赤い砂を楽しんでほしい」と話しました。

最後まで感嘆のひとときで、もっと遊んでいたかったのですが。シアターの先にはグッズショップ兼、工芸実演がなされていました。


ガラスのボトルに砂を入れて行く工芸品ですが絵柄になるように、積める場所によって異なる色彩の砂を載せて行きます。



青空の砂漠を行くラクダ。お見事です。


また、ヨルダンといえば「死海」も有名です。非常に塩分濃度が高いので、海面に横たわると身体が浮くという海。
これはその泥を使ったスパだとのこと。もとより美容には無縁ですが、これは気になります。

グッズショップの様子。民芸品が中心。



やはり、お国を象徴するのはラクダなんですね。愛玩具の対象になっているあたり、大切な存在なのだとわかります。かわいらしい。



そんなことを思いながら、次に予約出来ていた展示館に向かいます。少し長距離移動です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。