来月16日の「北陸新幹線 敦賀〜金沢間開業」と入れ替わり、長年親しまれた在来線特急が姿を消す、敦賀から先の「北陸本線」。
全国的にも稀少な「特急街道」を最後に味わいたいと、大阪発「特急サンダーバード」に乗り、昨年11月に石川・金沢周辺をさまざま日帰り乗り鉄した際の道中記をお送りしています。
大阪6時30分発、始発の「特急サンダーバード1号 金沢ゆき」。1時間半ほどで「敦賀駅(福井県敦賀市)」に到着したというところ。終着の金沢まで行程の半分に当たるのがこのあたりです。
駅を出入りする「サンダーバード」の車窓には、重厚な三階建ての高架が突然にそびえ立ちます。これがいよいよ来月、16日に延伸開業する「北陸新幹線 敦賀駅」です。
ところで先日、いつもお世話になっているこちらの書店に立ち寄りましたら、時刻表3月号が発売開始になっていました。「イオンモール鶴見緑地(大阪市鶴見区)」にて。
巻頭グラビアより。
現在、東京・長野・富山方面から金沢まで営業している「北陸新幹線」。3月16日、これをさらに西へ延伸させこの敦賀が終着駅になります。
延伸される「金沢〜敦賀間」は約125km。6つの駅が新設され、殊に福井県の沿線にとっては新幹線で東京に直通するという念願の開業。
さて、記事タイトルで挙げておりますが、その「北陸新幹線敦賀開業」で大きな変化を遂げるのが、いま乗車している「サンダーバード」や名古屋・岐阜・米原方面からやって来る「しらさぎ」です。
長年にわたり、大阪・京都・名古屋方面から福井・金沢方面に直通していたこの二列車は、すべて敦賀止まりにあらためられることになります。増結中の「名古屋発しらさぎ 金沢ゆき」。2012(平成24)年8月、米原にて。
そういったことで、いちばん気になった「北陸本線」のページを覗いてみることにします。
なんと、というかやはりというか、北陸特急がすべて敦賀止まりになることに合わせたように湖西線と、米原からの北陸本線のページは敦賀まで。それも、1ページに上下が見開きに。
昨年3月号と比較。「湖西線・北陸本線」とまとめられているのは同じですが、時刻の掲載は金沢まで一体化されていました。
本当に、これでなくなるとは。
見慣れていたデザインでしたので衝撃的です。
その新幹線開業後、敦賀から先の北陸本線は第三セクターの「ハピラインふくい」と「IRいしかわ鉄道」に転換されることになっています。
途中の「大聖寺駅(石川県加賀市)」でその両社が分割されることになるのですが、相互に直通する列車は多数の設定がなされるようです。
さらに、武生から敦賀には快速列車も新設。
逆にいうと特急列車がなくなるので、地域輸送に重点が置きやすくなるのだなとわかります。
しかし、時刻表を手にする度に、真っ先に開いていた湖西線・北陸本線のページ。
早朝から深夜まで「サンダーバード」や「しらさぎ」が頻繁に行き来していた道のりです。
わかっていることだとはいえど、そっくりそのままこれが姿を消してしまうとは。
福井や金沢のみならず、日本海沿いを北上する旅の時には、寝台特急や寝台急行などでも度々乗りましたから…時代の流れですね。
次回に続きます。
今日はこんなところです。