今回の企画展展示の主題、千里丘陵で開催された先の「大阪万博」会場に直結していた「北大阪急行電鉄(北急)〜地下鉄(現在のOsakaMetro)御堂筋線」ルートについて、会場の南千里をいったん離れて項を進めています。
会期中に約2000万人以上を運んだという、このメインルート。企画展での写真展示とともに、新大阪駅から実際にこの万博会場へのルートを辿り、引き続きあれこれと掘り下げてみようと思います。

大阪市内中心部の各ターミナルから、ピーク時には2〜3分おきに直通列車がやって来たという「万国博中央口駅(大阪府吹田市)」。
駅名の通り、万博会場の中心部に位置した正面玄関でした。出典①。

この「万国博中央口駅」に設置されたそれは「多能式自動券売機」と呼ばれるものです。
乗客が硬貨を投入し、ボタンを押すごとに運賃や、大人・小児といった異なる種類の券片が発行されるもの。というといまでは当たり前ですが、異なる種類の券片を発券出来るのは画期的なことなのでした。ここまで出典②。
しかし、どちらもものすごい人出!

身の回りで、万博を体験した人々が口々にする「とにかくすごかった」「想像したこと見たことないものばかりだった」「どこも人ばかりだった」などという感想を聞くに、なんや曖昧なことばかりなんやなあ、と感じていたのですが。これは啞然とします。漸く納得しました(汗)
ただ、ここまでの人の蝟集ぶりは驚くばかりです。ここまで出典①。
しかし、同じような光景を確か見たことあるなあと、記事を上げていて思い出しました。
19年前の2005(平成17)年、愛知県東部丘陵で開催された「愛・地球博(愛知万博)」。その最終日のこと。
奇しくも、先の「大阪万博」以来、35年振りだった大規模な万博。万博は、さまざまな人が集うイベントなのだなとあらためて感じます。
ただもう、20年ほど前のことになるのですね。高速バスなどで、足繁く通ったのが懐かしい。
引き続いて、この駅の様子を探ってみることにいたします。幾度も下車したことのある駅ですが、毎回わくわくするところです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「日本万国博覧会公式記録写真集」日本万国博覧会協会発行 昭和46年10月)
(出典②「鉄道伝説 大阪万博波動輸送〜2200万人の輸送を成功させよ〜」BSフジ 2014年2月2日放送)