みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。
「近鉄生駒ケーブル」に乗り「宝山寺駅(奈良県生駒市)」に到着したところです。
「宝山寺線」「山上線」のふたつに分かれている生駒ケーブル。その結節点として、運転上で重要な拠点駅です。


さて、ここからは生駒山上駅へ向かう、その山上線に乗り換えます。広々としたコンコース階を境に左側に宝山寺線、右側に山上線ホームがあるのですが、レトロな雰囲気の駅舎です。
こちらでは、生駒ケーブルにまつわるさまざまなものが展示されていました。ちょっと覗いて行きましょう。


形状の大きく異なるふたつの車輪。一般的な鉄道のそれとはまったく違うとわかるのですが、これがケーブルカーで使用されているもの。
ケーブルカーは、山上とふもとの駅から同時に列車を発車させて、中間点で行き違いするという仕組みの鉄道です。
溝のある「溝車輪」でレールを挟み込み、その車重と走る線路の勾配を支えるのは、さながらドラムのような「平車輪」。
車両の進行方向は溝車輪のついている方で決まり、行き違いの際、同じ線路に侵入しないよう工夫がなされています。なるほど、です。
そういえば行き違い地点では、ポイントが切り替え可能なように動かせる一般的なものではなく、決められた進行方向しか行けない形で固定されていました(スプリング式ポイント)。
これもケーブルカーならではで、興味深いものです。車輪でレールをばい〜んと撥ね、通過するというもの。興味深い設備です。
さらに、次回に続きます。
今日はこんなところです。