みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。

生駒駅(奈良県生駒市)に隣接する鳥居前駅(同)から、宝山寺ゆき(同)の近鉄生駒ケーブルに乗車しているところです。近鉄ホームページより。


さて、単線のケーブルカー路線をふたつ並べた単線並列という方式が、全国にはここだけしかない珍しい生駒ケーブル。
中間点を過ぎると、住宅密集地を抜け左右には緑が濃くなって来ました。それとともに、勾配もきつくなって来ます。

傍らに見つけた勾配標。133.3パーミルとは、1000m進むごとに133.3m登り降りするという勾配。ようやくにして、ケーブルカーらしくなって来ましたが、これを登って行きます。
動画でもどうぞ↑


鳥居前駅から5分ほどで宝山寺線の終点、宝山寺駅に到着。ホームに降り立ちますと、大変閑静な佇まいの雰囲気に包まれます。

ホームの端から、ここまで登って来た宝山寺線の全容が見下せました。
やはり、行き違いの中間点を境に勾配の具合が違うことがよくわかります。中央にふもとの鳥居前駅、奥には生駒駅と近鉄百貨店生駒店。
ところで生駒ケーブル各駅の標高というのは、
鳥居前駅144m
宝山寺駅304m
生駒山上駅619m
だそうです。ふもとの鳥居前駅でも標高があるのだなと感じるのですが、ここまで150mは生駒山を登って来た訳です。グーグル地図より。
さらに先の生駒山上駅に至っては、その生駒山の標高(642m)と殆ど変わりません。この先に向かうことにしていますが、その道中も楽しみです。
大阪平野から仰ぎ見る生駒山。若江岩田、新石切(大阪府東大阪市)にて。


下車したお客さんはすでに散ってしまいました。乗車して来た「ブル」をじっくり観察出来ます。しかし、本当にインパクトが強いもの。
顔(仮面?)を取ってしまったならば、どのような顔をしているのだろうか、などと考えるのはヤボですね💦失礼しました。

その隣に留置されているのは、宝山寺2号線の「すずらん号」。打って変わって、ケーブルカーらしいまともな?顔つきです。
「ミケ」「ブル」という現在の車両がデビューする前には、こちらがメインで活躍していました。それ以降は、予備の方にまわりスタンバイしています。


昭和30年代半ばに登場した車両だそうですが、
車体あちこちの様子。無数のリベットなどを見るにつけ、レトロな印象を受けます。
相棒の「白樺」とともに幼少期には幾度も乗った車両ですが、機会があればぜひ、再び乗ってみたいもの。鳥居前駅の案内板より。

しげしげ観察していますと…扉に転写された「とびらにごちゆうい」の掲出を発見!
独特な文字に、非常にエモいものを感じます。
これ、ひと昔の近鉄電車では当たり前のように見られたもの。ああ、懐かしいです。

生駒山上へ向かうには、ここで山上線に乗り換え。路線の拠点になっている宝山寺駅です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。