みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。
「ナローゲージ」という、いまや国内に3社・4路線しか存在しない貴重な、軌道幅が762mmの車両も小規模な規格の鉄道。
そのうちの2路線「内部線(うつべせん)」「八王子線(はちおうじせん)」を有する「四日市あすなろう鉄道」を、朝から乗り鉄しているところ。その「日永駅」に降り立ちました。

改札を出ます。周辺は住宅がびっしりなのですが、無人駅のよう。
意外にもひっそりしているのですが、気になったのは「あすなろう中央緑地駅」なる副駅名。

駅前に案内がありました。
「四日市中央緑地公園」という、広大な敷地に陸上競技場、野球場、体育館や水泳競技場などを兼ね備えた、市内のみならず、県内有数の規模を誇る公園を指しているのだとのこと。

なかなかこれは立派な体育館、水泳競技場にトラックですが、毎年おなじみ「フリー百科事典Wikipedia#中央緑地公園(四日市市)」を掘り下げてみますと…
…公害対策の一環として1966年(昭和41年)に計画された都市公害対策マスタープランに基づき、工場地帯と住宅地帯の間の遮断緑地として、1969年(昭和44年)3月に落成。
とありました。
なるほど、工場地帯と、古くからの住宅地帯を緑地公園で区切る意味合いがあったのですね。
海岸部に石油コンビナートが林立するのは現在もですが、現在では、排出される煤煙などはその基準の管理は厳格になされており、緑多きクリーンな都市に生まれ変わったといいます。
「あすなろう四日市駅」「近鉄四日市駅」からほどないところに、市立博物館と同居する「四日市公害と環境未来館」があるというのを行きしなに見かけ、帰路に立ち寄った次第です。
いずれも興味深く、勉強になった施設でした。

そういったことで「四日市あすなろう鉄道」最大の見どころと言える「内部線」「八王子線」が接続、合流する重要な基幹駅、この「日永駅」をじっくりと観察してみることにします。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「図説日本史通覧」帝国書院編集・発行 唐杉素彦編集協力 黒田日出男監修 2014年2月)
(出典②「四日市あすなろう鉄道 乗って歩いて再発見マップ」特定非営利活動法人四日市の交通と街づくりを考える会企画・編集 四日市市発行 2023年3月)