「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記2023〜その20 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。



旅の第1日目(2023年6月13日)の道中記です。「ナローゲージ」という、いまや国内に3社・4路線しか存在しない貴重な、軌道幅が762mmの車両も小規模な規格の鉄道。日永にて。


そのうちの2路線「内部線(うつべせん)」・「八王子線」を有する「四日市あすなろう鉄道」を、朝からあちこち乗り鉄しています。



さて、四日市から支線の「八王子線」を往復。分岐している「日永駅」から本線筋の「内部線」に乗り、終点の「内部駅」へ到着。

これで20数年振りの「四日市あすなろう鉄道」をふたたび、完乗することが出来ました。


長年の終着駅ですが、開業直後の大正から昭和初期には、市境を越え、さらに南の鈴鹿市方面への延伸計画があった…ということも、前回記事では取り上げて参りました。


それではここからは、折り返し「あすなろう四日市ゆき」列車に乗り込みます。空いていたので、運転室のかぶりつきが出来ます😆

運転台の設えは、もともとの経営母体である近鉄電車のそれと概ね同じもの。ただし、真ん中に運転席があるために、視界はそれらよりも格段に良さそうです。


左側は主幹制御器(マスターコントローラー、マスコンとも。アクセルに相当)、右側はブレーキ。それらにレバースハンドルやブレーキハンドルを運転士さんがセットされるだけでも、自ずから雰囲気が上がります。

これらの操作方も、一般的な鉄道のそれとまったく同じもの。ただ、線路幅が大きく異なるという差異があるのですが。また後日項にて。


かぶりつきをしていると、つい目を遣ってしまうのがこの運転時刻表。運転士さん専用の時刻表で、駅発着の時分が秒単位で詳細に記載されているというもの。スタフとも呼ばれます。

この列車は「上り942列車 あすなろう四日市ゆき」内部9:43:00発、四日市9:59:00到着。
途中の「泊駅」と「日永駅」で反対列車の行き違いをする(駅名の隣、◯の中に✕という記号で表示)というところまで、ひと目でわかります。興味深いものをコッソリ?拝見出来ます。


それでは、この四日市ゆきで日永へ向かいます。ぜひに途中下車してみたい「あすなろう鉄道」の拠点駅だからです。グーグル地図より。



5分ほどで「泊駅」到着。時刻表通り、反対方向の内部ゆきが待っていました。

ここまで見たり乗ったりしたのは、緑があしらわれた車両ばかりでしたが、こちらは深い青の塗装。「なろうブルー」という愛称がつけられている編成なのでした。この色も明るく、鮮やかでいいですね。



動画でもどうぞ。
民家の合間を縫うように、右へ左へ車輪を軋ませながら、ゆっくりゆっくり走るこの風景。吊り掛け式モーターも相まって実に、深い味わいがあります。南日永→日永間。



こうして遠景しますと、軌道幅の狭さ、線路規格の小ささがよくわかります。





徐行しながらカーブを抜けた先に「日永駅」。

このコンパクトさ、さながら、鉄道模型のジオラマかのようです。




内部から10分ほどで「日永駅」に到着。
左側には反対方向の四日市からやって来た「八王子線 西日野ゆき」が待っているのですが、やはりここで行き違いするもの。

当たり前ですが、運転時刻表通りです(苦笑)



ホームに降り立ちますと、すぐ四日市ゆきが発車。軽やかに走り抜けて行きました。



それを見届けて、3番線で待っていた西日野ゆきも発車。ホームは急カーブにかかっているのが目に留まるのですが、重々しいモーターと、車輪を軋ませる音を響かせ発車して行きました。互いにうまく、列車の接続が取られています。

いやー、これは旅情があります。鉄分が少しでもあるわたしとしては、わくわくします。


では、この「内部線」「八王子線」が結節している「日永駅」を、今度はあれこれ探索してみることにします。引き続き楽しみばかりです。

次回に続きます。

今日はこんなところです。