みなさんこんにちは。前回からの続きです。久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。
旅は第3日目(2023年3月12日)いよいよ最終日。小田原周辺の観光地巡りに当てました。
いよいよ、旅も佳境に入っています。
この旅、最後に訪れたのは「報徳二宮神社」。お祀りされている二宮尊徳翁(幼名・金次郎、1787-1856)は、ここ小田原出身の思想家、農政家として知られています。
名前はもちろん知ってはいるのですが、どのような功績を遺した人物なのか。
銅像の横に解説がなされていたのですが、いわゆる「経世済民(けいせいざいみん)」の思想を貫いたことがわかります。

目先の利益だけに因われて、当たり前のことを当たり前にしないと、貧窮するに違いない。先々のことに目を向けて行動すれば、結果として困ることはないだろう。
ごくごく、至極当然のことを唱えているように思えるのですが、当たり前のことを当たり前に行うことほど、容易いようで難しいこと。
ただ、それに気づいて愚直にででも貫けば、それは必ず身になって返ってくるもの。大切な心がけと行動ですが、これを唱えるだけでなく、実践に移したというのが、尊徳翁の功績と言えるのでしょうね。身につまされます(汗)
まだ写真のない頃にはですので、残されているのは肖像画。しかし、大変穏やかな表情をされています。この時代の例では、こういった類は見たことのないもの。人柄のゆえでしょうか。
これらは「報徳仕法」と呼ばれる教えになったそうですが、そういった崇高な思想と実践に至るまでには、やはりさまざまな労苦があったようです。それがまさにこの「金次郎像」の頃、幼少期に遡るというのですが…
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「新詳日本史図説」浜島書店編著発行 1991年11月)