春の箱根と小田原へ!念願の家族旅行記2023〜その38 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。



旅の第2日目(2023年3月11日)。
芦ノ湖、箱根神社、海賊船、大涌谷…などと、箱根山中の観光名所を巡ったこの日も、あとは拠点にしている小田原駅に戻るのみ。


山を降ろうと「早雲山駅(神奈川県足柄下郡箱根町)」から「箱根登山ケーブルカー」に乗り込んだところです。駅の標高は、750m。


歴史のある「箱根登山ケーブルカー」ですが、これについては、全国47都道府県をテーマにしたシリーズもの「各駅停車全国歴史散歩15 神奈川県」(神奈川新聞社編 昭和55年2月初版発行 河出書房新社刊)から、再び拾ってみることにします。

箱根の山上を目指す客は、登山電車を強羅で降りると、すぐ目の前から発車する早雲山へのケーブルカー駅に駆け込む。そして早雲山からはさらに、同じ箱根登山のロープウェイで大涌谷や芦ノ湖・桃源台方面へ運ばれる。


さて、ほどなく「中強羅駅(同)」が見えて来ました。ケーブルカーでは珍しい中間駅です。では、続きます。


このケーブルカーは登山電車が開通して間もない大正10年12月に営業開始、強羅と早雲山間1.2km、高低差214mを9分間で結ぶ。

最大勾配は1000分の200(200パーミル、1000m進むごとに200m登る勾配)とやや緩やかだが、生駒ケーブル(奈良県)に次ぐ日本二番目のもの。軌間が狭い(987mm)ことと途中に4つの駅があることが特徴。


ここで、わたしにとっては馴染みの「生駒ケーブル」が登場。寄り道ですがちょっと、こちらについても取り上げてみることにします。以下、鳥居前(奈良県生駒市)にて。



「生駒ケーブル」は大阪・奈良府県境の「生駒山(いこまやま)」への主要な交通機関です。開業は1918(大正7)年8月、箱根に先立つほど3年前のことだったと言います。

奈良側の「近鉄生駒駅(同)」に隣接する「鳥居前駅」を起点に「生駒山上駅(同)」へと至る2.0kmの路線。途中の「宝山寺駅(同)」で路線は分割されています。生駒山の向こうは、おらが街・東大阪。グーグル地図より。



山上に遊園地があるということで、近年には、車両はなんともメルヘンチックなものになりました。これはネコの「ミケ」号。わたしの大好きな「生駒ケーブル」、余談でした。


「中強羅駅」を出ると、登り列車と行き違い。




この行き違いというのは、ケーブルカーならではのもの。ポイントに速度をいささかも落とさず、あっと言う間にすれ違う楽しい瞬間ですが、すぐに「公園上駅」が見えて来ます。



路線を地図で追ってみますと、その右側に「箱根強羅公園」という、広大な敷地の公園があります。ここからの命名だったのですね。ただ、車窓からはその姿は見えず。

しかし、地図からでも旅館やホテル、保養施設などのなんと多いこと。かつては、名士の温泉付き別荘地だったそうですが、いまは「強羅温泉郷」のただ中です。続きます。


箱根登山鉄道が大正初期に行った強羅開発で”別荘族”の利用を考えてのことだが、今でも通学、買い物客の足となっており、年間乗降客は200万人に上る。(後略、P204)


「公園下駅」を出ると、車窓は一気に開けて来ました。と同時に、山あいとは思えぬほどに、沿線には建物がびっしり。

書にあるように、観光客だけでなく地元の人々の重要な交通手段であることが伺えます。


車窓を楽しむこと10分ほどで「強羅駅」が見えて来ました。夕陽が映える、山々の姿が印象的です。


登山電車に接続するこの駅の、標高は541m。先ほどの早雲山駅から、およそ200mも降りて来ました。



しかしもっと言うと、あの噴煙と硫黄の大涌谷は、標高1000mを超えていたところでした。

都合、30分あまりで500mも山を降りていることに、ただ驚くばかり。すごいなあと、思わずひとりごちます。


さらにここからは、登山電車で箱根山中を降って行きます。

次回に続きます。
今日はこんなところです。