みなさんこんにちは。前回からの続きです。
久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。
旅の第2日目(2023年3月11日)。
芦ノ湖、箱根神社、海賊船、大涌谷…などと、箱根山中の観光名所を巡ったこの日も、あとは拠点にしている小田原駅に戻るのみ。
山を降ろうと「早雲山駅(神奈川県足柄下郡箱根町)」から「箱根登山ケーブルカー」に乗り込んだところです。駅の標高は、750m。
歴史のある「箱根登山ケーブルカー」ですが、これについては、全国47都道府県をテーマにしたシリーズもの「各駅停車全国歴史散歩15 神奈川県」(神奈川新聞社編 昭和55年2月初版発行 河出書房新社刊)から、再び拾ってみることにします。
箱根の山上を目指す客は、登山電車を強羅で降りると、すぐ目の前から発車する早雲山へのケーブルカー駅に駆け込む。そして早雲山からはさらに、同じ箱根登山のロープウェイで大涌谷や芦ノ湖・桃源台方面へ運ばれる。

さて、ほどなく「中強羅駅(同)」が見えて来ました。ケーブルカーでは珍しい中間駅です。では、続きます。
このケーブルカーは登山電車が開通して間もない大正10年12月に営業開始、強羅と早雲山間1.2km、高低差214mを9分間で結ぶ。
最大勾配は1000分の200(200パーミル、1000m進むごとに200m登る勾配)とやや緩やかだが、生駒ケーブル(奈良県)に次ぐ日本二番目のもの。軌間が狭い(987mm)ことと途中に4つの駅があることが特徴。

ここで、わたしにとっては馴染みの「生駒ケーブル」が登場。寄り道ですがちょっと、こちらについても取り上げてみることにします。以下、鳥居前(奈良県生駒市)にて。
「生駒ケーブル」は大阪・奈良府県境の「生駒山(いこまやま)」への主要な交通機関です。開業は1918(大正7)年8月、箱根に先立つほど3年前のことだったと言います。
奈良側の「近鉄生駒駅(同)」に隣接する「鳥居前駅」を起点に「生駒山上駅(同)」へと至る2.0kmの路線。途中の「宝山寺駅(同)」で路線は分割されています。生駒山の向こうは、おらが街・東大阪。グーグル地図より。

山上に遊園地があるということで、近年には、車両はなんともメルヘンチックなものになりました。これはネコの「ミケ」号。わたしの大好きな「生駒ケーブル」、余談でした。
登山電車に接続するこの駅の、標高は541m。先ほどの早雲山駅から、およそ200mも降りて来ました。
しかしもっと言うと、あの噴煙と硫黄の大涌谷は、標高1000mを超えていたところでした。
都合、30分あまりで500mも山を降りていることに、ただ驚くばかり。すごいなあと、思わずひとりごちます。
さらにここからは、登山電車で箱根山中を降って行きます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。