春の箱根と小田原へ!念願の家族旅行記2023〜その22 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。


第2日目、2023(令和5)年3月11日(土)、朝の「芦ノ湖」にやって来ました。快晴の空に空気は澄み渡り、実に気持ちの良いものです。



この日はまず「箱根神社」へお参りすることにしていました。創建から1300年以上という、箱根のシンボルとして知られていますが、入口からして、立派な社名の石碑です。


ところで、こういった類の碑を見つけますと、なにが認められているのかや、建立された時の時代背景などを確かめたくなります。

同行女児三人組には先に進んで貰い、早速に裏面へ。風変わりなことをしているなとは思うのですが(苦笑)


建立は「昭和10年3月吉日」、ということは90年近く前。国家神道が華やかしき戦前ですが、まだ戦禍は国内へは及んでいない時代です。


目に留まったのはその下。
「堤康次郎 奉納」と記されています。


滋賀県出身の堤康次郎氏(1889-1964)は、戦前より日本を代表する実業家、政治家です。

西武グループ創業者として有名ですが、事業の中核で「箱根土地」という会社を興し、ここ箱根や、西武沿線の開発に尽力したことでも知られています。毎度おなじみ「フリー百科事典Wikipedia#堤康次郎」より。


その「箱根土地」は後に「コクドグループ」となるので、プロ野球「埼玉西武ライオンズ」の系譜にも至ります。


先日の記事でも触れたのですが、「西武グループ」が首都圏を主に展開するものでありながら関西人のわたしでも馴染みがあるのは、滋賀県内に路線を延ばす「近江鉄道」の存在があるからでしょうか。彦根(滋賀県彦根市)にて。




創立は明治期に遡る歴史ある鉄道会社ですが、
康次郎氏率いる箱根土地の傘下に加わったのは戦中の1943(昭和18)年のことだそうです。80年前ですが、意外にも最近のことなのですね。



沿線が氏の出身地だということもさることながら、使用されている車両が、すべて親会社「西武鉄道」から譲渡されたものということで、趣味的には大変興味深いものがあります。

それぞれが強い特徴を持つ関西私鉄の中でも目を引く存在ですが、これが故に、西武鉄道の雰囲気に違和感がないことに気づくのでした。



6年前(2017年)に沿線を乗り鉄した際の記録ですが、西武で廃車になり、近江鉄道へ譲渡されることになった車両が留め置かれているのを見るにつけ、イメージというのは大きいのだなと感じます。高宮(同)にて。


箱根での土地開発や、交通網の整備というものが、引いてはグループ全体の発展につながったと言われていますので、氏にとって、箱根は特別な地だったのでしょう。


芦ノ湖畔の駒ヶ岳を登るロープウェイも、系列のプリンスホテル(箱根園)によるものです。


こういった視点から掘り下げるのもまた愉しいものですが、すでに三人組は姿が見えぬほど、先へ進んでしまいました(苦笑)

それでは、箱根神社を参拝して参りたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。