春の箱根と小田原へ!念願の家族旅行記2023〜その9 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。


あれこれ語りながらになりますが、宜しければどうぞお付き合いください。





旅の第1日目の様子をお送りしています。「箱根湯本駅(神奈川県足柄下郡箱根町)」に到着したというところ。登山電車の始発駅です。

まずは、箱根観光の拠点になっているこの駅周辺を散策してみようかとしているのですが…


駅舎1階に、このようなお店がありました。
「箱根湯本 えゔぁ屋」

約30年前にアニメがテレビ放送され社会現象になった、現在でも極めて高い支持を受ける、人気SF作品「新世紀エヴァンゲリオン」にまつわる限定商品が、多数取り扱われているという店舗です。


同行しているJK長女(とヨメハン)がぜひに訪れたかったというもの。彼女たちは楽しみにしていたようで、良かったなあと感じます。


いまさらながらかも知れませんが、くだんの「新世紀エヴァンゲリオン」のあらすじです。

物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。

その15年後の西暦2015年、主人公である14歳の少年碇シンジは別居していた父、国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市(芦ノ湖北岸・仙石原一帯)に呼び出され、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と戦うことを命じられる。(出典「フリー百科事典Wikipedia#新世紀エヴァンゲリオン」より)


ということで、最初のアニメ作品で主要な舞台になった「第3新東京市」なる半地下都市は、ここ箱根山中に設けられている…という設定。そのお膝元の箱根湯本で、オリジナルグッズを扱う人気店なのだそうです。

今回の旅でお世話になった「箱根ナビ」という観光サイトでも、特設ページがありました↑



同じく、芦ノ湖に面する「桃源台(とうげんだい)」も「第3新東京市」のいち市域として登場します。

謎の集団「使徒(しと)」の攻撃を食い止める防衛線のひとつ、という設定になっているとのこと。桃源台は第2日目に訪問、後日項にて。


先日の記事でも触れたのですが、アニメ放送開始の際にがちんこ世代のわたしでなく、DVDやグッズを愛でるなど、どはまりしているのは長女。逆にいろいろ教えて貰うのですが、なんとも奥が深い世界観だと感じます。



この「箱根湯本駅前」バス停も、作中に登場するのだそうです。お店から数メール先。

謎の使徒と戦闘することを拒み、箱根を立ち去ろうとする主人公のひとり・碇シンジが、葛城ミサトに励まされたことを思い出し「エヴァンゲリオン」ロボットに搭乗することを決めた…というシーンが、ここなのだとのこと。


しかし「聖地巡礼」というのは、好きな人にはたまらぬものがあります。わたしなどは今年、朝ドラでよくわかりましたから(苦笑)

さて、JK長女はよほどうれしいのか、店内に釘付けのまま。アニメと鉄道という差異はありますが、気持ちは良くわかります(笑)
ですので、引き続きお店を楽しんで貰うことにします。時間はまだまだあります。


ところで、くだんの「えゔぁ屋」さんの後方には、これから乗ることにしている「箱根登山鉄道」が走っていることがわかります。駅備え付け案内より。


一方のヨメハンとちびっ子次女は、昼食を予定している人気店の予約を取りに行ってくれることに。ということで、ここからはしばし自由時間を貰えました。ありがたやm(_ _)m


先ほどから回れ右したショット。箱根湯本駅を出て、登山電車は箱根山中に分け入りはじめるところです。

実は、駅舎から地上階に降りるエスカレーターから、大変気になるものを見つけました。それを確認しに行くことにします。


それが、この「80.00」と記された線路脇の勾配標。「80パーミル(1000m進むごとに80mを上下する勾配)がこの先に存在する」ということを示しているものです。

勾配標自体は、全国どちらの鉄道でも線路脇に必ず設けられているもの。ですので、珍しいものではないのですが、問題はその数字です。


それでは、その様子が良くわかりそうな、勾配途中に架かっているこのガードに向かうことにします()。



近くから観察しますとなんの変哲もない、レンガ積みの古びたガードのよう。しかし…


線路が敷かれている鉄橋の、その左右の高さにえらい違いがあるとわかります。鋭角ですが、15〜20度くらいは差がありましょうか。ブログ主加工。



ガード下をさらに観察。ニ枚前が山を登り降りする強羅方向ですが、目視では15〜20cmは高くなっています。

一般的な鉄道では、ガードの両側は普通、同じ高さレベルが保たれているもの。ですので、これはまず考えられない構造です。




そういえば、先ほど降り立った箱根湯本駅の構内に、気になる掲示がありました。

2010(平成22)年5月24日、天皇・皇后両陛下(現在の上皇・上皇后両陛下)が、臨時の登山電車にご乗用された記念碑。


もう片方は、この「箱根登山鉄道」が経済産業省などから「近代化産業遺産・土木遺産」に指定された記念のもの。2007(平成19)年だとのこと。


解説文の中に、くだんの「1000分の80急勾配」というくだりを見つけました。

急勾配をはじめ、険しい山道を切り拓いた技術の高さが、現在でも活かされているという意義は、計り知れないもののようです。


「登山電車」というと、その急勾配に挑む姿が代名詞のひとつですが、先ほどから触れている「1000分の80勾配(80パーミル)」というものは、路盤にレールを固定しておかないと、勝手に滑り落ちてしまうほどのもの、と言われています。彫刻の森にて。


一般的には、とても考えられないような過酷な環境で、多数の観光客を日常的に輸送する登山電車。すごいもんやなあと感心します。


ちょうど、箱根湯本停まりの列車が、身体をくねらせ、車輪を軋ませてその「1000分の80勾配」を降って来ました。このように記していても、もう早く乗りたくてたまりません\(^o^)/



「エヴァンゲリオン」はわたしも観ていた記憶があるのですが、これも興味深いものです。
登山電車、道中の様子はまた後日項で触れることにするのですが、まずは腹ごしらえから!


次回に続きます。

今日はこんなところです。