東大阪市民が巡る!NHK朝ドラ「舞いあがれ!」市内ロケ地を探索する〜その7 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




現在放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島と、おらが街・東大阪がその舞台になっています。



本放送も、残すところ1ヶ月を切りました。
劇中で登場した、市内の各地を市民はしくれのわたしが巡り、そのエピソードを回顧しようということを最後の1ヶ月で行おうという企画。



ここは「俊徳道駅(しゅんとくみちえき)」。近鉄電車と、JRが乗り入れるこの駅前で早速、舞が大学生だった頃、必死にトレーニングを積んだロードバイクの由来がわかりました。


劇中では、そのあたりの描写がまだまだ登場しますのでそれを辿ろうと、今度は近鉄の高架線路沿いに進むことにします。北が下。ヤフー地図より。



平面の地図ではわかりにくいのですが、近鉄電車は「俊徳道駅」を奈良方面へ出発すると、前回触れました巨大な「ランガー橋」を越えたあたりから、一気に地上線へと降りて行きます。




駅の奈良・伊勢方面ホームから、この地点を望む。先が途切れて見えないくらいの勾配です。


さらに車窓からでは、このような感じ。



大阪市内から連続する近代的な高架線はここで終わり、住宅密集地の中を縫うように列車は進むのですが、先ほどからは、この向かって左側の側道を歩いています。



急勾配を降り切ったのが、このあたり。ちょうど、伊勢志摩方面へ向かう特急列車がスピードを上げながら、下って来たのですが…


劇中のここでした。人力飛行機パイロットを目指すべく、昨日の記事でロードバイクを手にした舞。大学まで往復40kmもの道のりを、トレーニングの一環として励んでいたのですが、ここをその通学路にしていたのでした。


舞の後方に見えるのは、特徴のある「ランガー橋」。加えて近鉄電車が映っているというこのシーン、どこだかは一発でわかりました。



舞のトレーニングは、実に過酷を極めます。減量をしながら強靭な筋力とスタミナを、それも3〜4ヶ月でつけるという、未経験者の彼女には大変なこと。しかし、無事にパイロットの大役を舞は果たすに至ります。




青春ただ中のスポ根(死語!)の、清々しい一幕でしたが、これと決めたことには類まれな集中力と行動力を発揮する、舞の本領が発揮された劇中最初の場面でした。第5・6週より。



ところで、時代設定はさらにその10年前、1994(平成6)年に戻ります。

舞(左側、幼少期・浅田芭路さん)が、知り合ったばかりの同級生、久留美(右側、幼少期・大野さきさん)の自宅を訪れた時のこと。ふたりは当時、小学校3年生の頃。第3週より。


奥から出て来たのは、久留美のお父ちゃん・佳晴(松尾諭さん)。これが初登場のシーンでしたが、仕事が見つからず不貞腐れていた描写がありました。佳晴にとっても大変な時でした。


舞と久留美は無二の親友になったのは、通学していた小学校でウサギの飼育係をいっしょにしたことがきっかけだったのですが、線路沿いを歩きながら舞と話しをする、というシーン。


このあたりでしょうか。ロードバイクで走る舞を遠景した場面からは、少し引いたところ。



ここで近鉄電車は地上に降り、しばらくの間は
住宅が密集する地域を縫うように走ります。




佳晴は、かつて実業団の名門ラグビーチームに所属していた名選手。しかし、けがをしたために会社を辞め、さらに離婚して久留美と暮らしていたのでした。誇らしげな様子の久留美。


舞が転地療養のため、長崎・五島列島に移住していた間に、舞たちが可愛がって飼育していたウサギ(スミちゃん)は死んでしまっていました。それが心の重荷になっていた久留美に、舞が優しく労うという場面。


このあたりですね。


舞自体も、ドラマの開始直後はとてもおとなしく、常に相手の顔色を窺い、失敗を恐れて自分の意見を言えなかった子どもでした。



原因不明の発熱を繰り返す理由がそれだったと後にわかるのですが、五島列島に住む、祖母・祥子(高畑淳子さん)のもとで自立した生活を送ることで、まるで別人のように積極的で、明るい性格に成長したのでした。第2週より。


ウサギが死んだのは、久留美のせいではないということでさえ、以前の舞では言えなかったこと。それを率直に伝えることが出来るほど成長したのだな、と感心した記憶があります。



左側、一通の矢印が目印でした。


朝ドラでは珍しい、子役が第3週にまでわたって登場するという「舞いあがれ!」でしたがその分、登場人物の機微や背景というものが、実に事細かに描写されていたように感じます。

大変に印象に残るふたりの絆のはじまりも、この線路沿いからはじまったのでした。
なんだか、胸が詰まるような気分になります。


第3週「がんばれ!お父ちゃん」編まとめは、こちらもどうぞ↑



ちなみに舞が、五島にいた頃に祥子と拵えた「ばらもん凧」には、そのスミちゃんが描かれています。貴司との新居でも、大切に飾られていました。第23週より。


それでは再び「俊徳道駅」方向へ戻ることにします。劇中に登場した重要な場面は、まだまだこの周辺には、ありました。

次回に続きます。
今日はこんなところです。