みなさんこんにちは。前回からの続きです。
現在放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島と、おらが街・東大阪がその舞台になっています。
本放送も、残すところ1ヶ月を切りました。
劇中で登場した、市内の各地を市民はしくれのわたしが巡り、そのエピソードを回顧しようということを最後の1ヶ月で行おうという企画。
ここは「俊徳道駅(しゅんとくみちえき)」。近鉄電車と、JRが乗り入れるこの駅前で早速、舞が大学生だった頃、必死にトレーニングを積んだロードバイクの由来がわかりました。
劇中では、そのあたりの描写がまだまだ登場しますのでそれを辿ろうと、今度は近鉄の高架線路沿いに進むことにします。北が下。ヤフー地図より。
平面の地図ではわかりにくいのですが、近鉄電車は「俊徳道駅」を奈良方面へ出発すると、前回触れました巨大な「ランガー橋」を越えたあたりから、一気に地上線へと降りて行きます。
駅の奈良・伊勢方面ホームから、この地点を望む。先が途切れて見えないくらいの勾配です。
大阪市内から連続する近代的な高架線はここで終わり、住宅密集地の中を縫うように列車は進むのですが、先ほどからは、この向かって左側の側道を歩いています。

急勾配を降り切ったのが、このあたり。ちょうど、伊勢志摩方面へ向かう特急列車がスピードを上げながら、下って来たのですが…
舞のトレーニングは、実に過酷を極めます。減量をしながら強靭な筋力とスタミナを、それも3〜4ヶ月でつけるという、未経験者の彼女には大変なこと。しかし、無事にパイロットの大役を舞は果たすに至ります。
青春ただ中のスポ根(死語!)の、清々しい一幕でしたが、これと決めたことには類まれな集中力と行動力を発揮する、舞の本領が発揮された劇中最初の場面でした。第5・6週より。
ところで、時代設定はさらにその10年前、1994(平成6)年に戻ります。
舞(左側、幼少期・浅田芭路さん)が、知り合ったばかりの同級生、久留美(右側、幼少期・大野さきさん)の自宅を訪れた時のこと。ふたりは当時、小学校3年生の頃。第3週より。
奥から出て来たのは、久留美のお父ちゃん・佳晴(松尾諭さん)。これが初登場のシーンでしたが、仕事が見つからず不貞腐れていた描写がありました。佳晴にとっても大変な時でした。

舞と久留美は無二の親友になったのは、通学していた小学校でウサギの飼育係をいっしょにしたことがきっかけだったのですが、線路沿いを歩きながら舞と話しをする、というシーン。
このあたりでしょうか。ロードバイクで走る舞を遠景した場面からは、少し引いたところ。
ここで近鉄電車は地上に降り、しばらくの間は
住宅が密集する地域を縫うように走ります。

朝ドラでは珍しい、子役が第3週にまでわたって登場するという「舞いあがれ!」でしたがその分、登場人物の機微や背景というものが、実に事細かに描写されていたように感じます。
大変に印象に残るふたりの絆のはじまりも、この線路沿いからはじまったのでした。
なんだか、胸が詰まるような気分になります。
第3週「がんばれ!お父ちゃん」編まとめは、こちらもどうぞ↑
ちなみに舞が、五島にいた頃に祥子と拵えた「ばらもん凧」には、そのスミちゃんが描かれています。貴司との新居でも、大切に飾られていました。第23週より。
それでは再び「俊徳道駅」方向へ戻ることにします。劇中に登場した重要な場面は、まだまだこの周辺には、ありました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。