東大阪市民が巡る!NHK朝ドラ「舞いあがれ!」市内ロケ地を探索する〜その6 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


現在放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島と、おらが街・東大阪がその舞台になっています。


本放送も、残すところ1ヶ月を切りました。
劇中で登場した、市内の各地を市民はしくれのわたしが巡り、そのエピソードを回顧しようということを最後の1ヶ月で行おうという企画。


主人公・岩倉舞(→梅津舞、福原遥さん)たちが住む、劇中では「大阪府東大阪市摘路町(つむじちょう)」のモデルになった街を、当シリーズの最初にまず、訪問しようとしています。



先日より、うろうろとしているのは「俊徳道駅(しゅんとくみちえき)」。近鉄電車とJRが乗り入れる駅ですが、もう少しこの駅前を探索してみることにします。ヤフー地図より。


ところでこの駅の特徴というのは、近鉄電車が走る奈良方の、この大きな橋脚でしょうか。鉄道路線のそれではよく見かける「アーチ橋」ですが、その区分の中では比較的珍しい部類の「ランガー橋」というものです。


これを東側から。「JRおおさか東線」と地平の府道を一気に跨ぐため、下部に支柱がまったくありません。迫力のある光景です。


この区間が高架化されたのは、1976(昭和51)年8月のこと。それまではもちろん、地平を走っていました。

先ほども触れた「JRおおさか東線」は「城東貨物線」としてすでに高架で営業していたので、高架をさらに高架で跨ぐという必要がありました。通常よりかなり高い位置、高々架に近鉄電車が走っているのは、その理由からです。


ところでわたし、俊徳道では幾度か降りたことはあるのですが、この「ランガー橋」をじっくり観察するのは、今回がはじめてです。なるほど、下はこうなっているのですね。

これだけ大きなものに支柱ひとつないのには、素人目にも驚きますが、この類のものは架橋の際、すでに完成している高架線上に仮設し、少しずつずらしながら設置する…というのがそのやり方。大変な作業だったに違いありません。


そして、その下にはJRの複線高架があります。

割に高さが低いのは、もともと貨物線として開業した昭和初期の建築技術に由来しているため。これを複線にし、平成に入ってから旅客線にあらためて開業したのが「おおさか東線」です。


さて、この真新しいJR高架の東側に中古を扱う自転車屋さんがあります。実はこのお店、「舞いあがれ!」劇中に登場していました。


航空工学を学ぶべく、2004(平成16)年春に、浪速大学に入学した舞。

そこで出会ったのが、彼女の人生を変えることになった人力飛行機サークル「なにわバードマン」でした。第6週予告編より。



ところが、人力飛行機のパイロットを務めていた先輩の由良(吉谷彩子さん)がテスト飛行中に負傷。
もう人力飛行機を飛ばすことは出来ないのか、と迷いに迷った舞、自分が替わりのパイロットを出来るかと、由良に相談します。第5週より。


しかしながら、そのためには脚力の強化という大変なトレーニングが必要なことを知った舞。本番までの限られた時間の中、ロードバイクを使用して、走り込みをしようと考えます。


そこで、親友の久留美(乃木坂46・山下美月さん)とともにロードバイクを探しに来たのが、この自転車屋さん。


深緑色の鉄橋、さらに高さがあるなとこれは、ひょっとして俊徳道のランガー橋では…と思ったのですが。正解でした。
この角度からの、店内の様子だったですね。



ここでふたりが見つけたのが、中古のロードバイク。この後のくだりがおもしろくて…




小学生の頃には、どちらかというとおとなしく学校も休みがちで、引っ込み思案の描写だった久留美でしたが…えらいたくましくなったんやなあと感心?したのも、昨年11月放送のこと。ふたりが18歳の頃でした。



舞は、ロードバイクを手に入れた直後から、必死のトレーニングをはじめます。自宅から大学まで往復40kmを、朝早くから走る毎日。


そして舞は、由良の代役を立派に務めます。


舞が青春のすべてをぶつけた、人力飛行機パイロットのはじまりは、まさにここ俊徳道からだったという。知っているところだけに、うれしくなります。お店の方に声をかけて撮影。



実はこのロードバイクと俊徳道界隈は、まだまだ劇中に登場します。それをさらに辿るべく、近鉄電車の高架線沿いに、進んでみます。

次回に続きます。
今日はこんなところです。