みなさんこんにちは。前回からの続きです。

現在放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島と、おらが街・東大阪がその舞台になっています。

本放送も、残すところ1ヶ月を切りました。
劇中で登場した、市内の各地を市民はしくれのわたしが巡り、そのエピソードを回顧しようということを最後の1ヶ月で行おうという企画。
主人公・岩倉舞(→梅津舞、福原遥さん)たちが住む、劇中では「大阪府東大阪市摘路町(つむじちょう)」のモデルになった街を、当シリーズの最初にまず、訪問しようとしています。

さて「近鉄電車 布施駅(ふせえき)」にやって来ているのですが、4階の「奈良線」ホームに佇んでいますと、しずしずとこの特急列車が入って来るではないですか。

ただし、扉は開かず。

これ、回送列車でした。
名古屋・伊勢志摩方面からやって来た、難波や上本町ゆきの便が、折返しではなく車庫へと入庫するもの。日常的に見られる光景です。

これが、後からやって来た格下の快速急行に抜かれる、というのもおもしろいもの。
それを見届けてから、この階段を降りますと…

3階に辿り着きます。ここは「大阪線」ホーム。
奈良・伊勢志摩方面へと向かう列車が発着している、この駅のもうひとつの顔です。
「奈良線」と「大阪線」は、いずれも近鉄電車の大幹線。大阪市内の、上本町や鶴橋から複々線で並行した後に、この駅を境にして分岐して行きます。近鉄ホームページより。
この駅が、重層式の立派な高架駅になっているのは、それが理由でもあります。


さて、この駅からその「大阪線」に乗り換えるのですが、ホームには、特急列車の停車位置案内があるのに気づきました。

「布施駅」には特急列車が停車する、ということがわかります。
最新の「大阪線 布施駅」下り(大和八木・名張・伊勢志摩方面)の時刻表を確認しますと…
停車する下りの特急は、平日・休日ダイヤともに朝の2本のみ。上り(鶴橋・上本町方面)のそれは、17〜19時台に平日2本・休日3本のみ。
東大阪から、伊勢方面への用務客、観光客を対象にした停車だとわかります。

停車するのは、主要各駅に停車するタイプのみ(近鉄社内では「乙特急」と呼ぶもの)。
しかし確か、少し前までは1時間に1本は停車していた筈…えらい激減ぶりに少し驚きました。
というのも、速達便タイプ(「甲特急」と呼ぶ)もがすべて停車する「鶴橋駅(大阪市生野区)」までは、反対方向にわずか2駅、普通列車でも、ものの5分ほどで到達出来ます。
この「ひのとり」や「アーバンライナー」と言った、名阪特急で人気を博す看板列車はいっさい停車しない、布施です。鶴橋にて。

それでもわざわざ停車しているのは、おそらくは伊勢方面の遠方から、東大阪方面へのダイレクトなアクセスを考慮した(とおらが街が希望した)結果だと思われるのですが、残念ながら需要はそれほどでもないように、この本数から窺い知れます。
さて、その伊勢方面への「特急ビスタカー」の通過を待っていたのは「普通 高安ゆき(大阪府八尾市)」。それでは、これに乗り込みます。


さながらジェットコースターのような設えの、重厚な「布施駅」を発車。いい天気です。
目指すは、隣の「俊徳道駅」。この周辺が「摘路町」のモデルになった街です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。