NHK朝ドラ「舞いあがれ!」一週間を振り返る〜第14週「父の背中」後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。




昨年10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。



このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを第1週からお送りしています。


https://ameblo.jp/kyle-of-lochalsh/entry-12782932147.html 


第14週「父の背中」前編はこちら↑



読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2022(令和4)年12月25日付け 7面より。



年明けは3日のみの放送でしたが、おそらくは物語りの転換点になるであろう、重要な局面と観ました。今日からは、後編をお送りします。



リーマンショックの影響で、深刻な経営危機に陥った「株式会社IWAKURA」。

苦境から脱出しようと、主人公・岩倉舞(福原遥さん)の父・浩太(高橋克典さん)が、太陽光発電に使用する特殊ねじ試作の仕事を、掴み取って来た、というところでした。



ところが、その特殊ねじの試作に貢献した結城(葵揚さん)が、同業他社からの誘いを受けて悩みに悩み、退職することを決意します。

これが今週、本当に胸が詰まるシーンでした。









セリフにもありましたが、18歳の頃から街工場でともに働いて来た仲間だとはいえ、ここまで言ってくれる社長というのは…


先日の記事から触れておりますが、どのような時でも従業員を大切にして来たという浩太。

これまで、幾つもの会社存続の危機を協力しながら乗り越えて来た仲間の別離には、これは相当に堪えたのでは、と察します。


亡父の代から、岩倉を支える職人の笠巻(古舘寛治さん)と話しをするのですが、どうにもつらい雰囲気です。


ただ、笠巻は結城の異変には、すでに気づいていました。第13週より。



若くして岩倉に入社して、それからは先輩職人の笠巻とは、師弟関係にあった結城。
笠巻に、同じ立場だったらどうするのか、を聞いてみるのですが…







どうやら、章はこの後、相当に悩んだのだろうと察します。自分を一人前にしてくれた笠巻、大切にしてくれた社長の浩太を、裏切ることになるのでは。


ただ、意外にも笠巻に話しをする章の表情が明るかったのには、安心しました。

黙ってはいるものの、常に間近に居た笠巻には分かって貰っていた、ということなのかも知れません。



これは、本当に正念場になったように感じます。従業員の人生が懸っているのですから…


そして、章が「IWAKURA」を去る日がやって来ました。





章の技術力に期待していることはさることながら、信頼している仲間と、もう一緒に仕事が出来なくなる。

浩太の本音はまさに偽らざるものだと、胸が詰まりそうになります。出勤前のわたしは半泣きでした…



思えば、舞がまだ小学生だった、物語りがはじまった頃から岩倉を支えていた、章。



この頃は、たった3人で工場をやり繰りしていたのですから、みなで協力しながら地道な努力が実り、ここまで工場を大きくすることが出来た。なおのこと、浩太にはつらいことに違いないと感じます。


数日後、退職した章のおかげで目処がついた試作ねじ。大量生産が必要になることがわかり、
所定量を納入するためには、本発注を受ける前に製造を開始しないと間に合わないことに。



ただ、本発注を受ける前の製造開始はリスクが高い、ということになるのですが、吉と出るのか凶と出るのか。重大な判断を迫られた結果でした。



ところが、本発注は取り止めると取引先から通告をされてしまいます。ああ…




その夜。舞は浩太を気にかけて、工場へ足を運びます。一縷の望みが消えてしまい、もはやこれで万策尽きたのか、と浩太。





ただ、やはり工場を畳むという気持ちに変わりはないと、舞に話します。しかし、現実はそうも行かないようになってしまっていました。



そんな中でも、浩太は舞を慮り、あくまでパイロットを目指したらよいのだと。
夢があるのだから、それを大切にすれば良い。


浩太も、飛行機部品を製造したいという夢。舞には、パイロットになるという夢。

二人の夢はその実現まで、あと一歩のところまで近付いていました。浩太らしい、舞への言葉でした。第13週より。


その同じ夜のこと。舞が帰宅しても、深夜まで浩太と連絡が取れず。母・めぐみ(永作博美さん)と、工場へ様子を見に行くのですが…




浩太は舞と話した後、発作を起こし救急搬送されたものの、帰らぬ人となってしまいました。



満身創痍の中、工場や家族を思い、なんとか苦境を脱しようと奔走するさ中のことでした。


「向かい風が強ければ強いほど、負けずに空高く舞い上がる」とはこの物語りのテーマですが、これは本当に向かい風どころか、いや、暴風です。






まさか、前半の夢が溢れたストーリーの後半が
このような事態になるとは、昨秋には想像だにしないことでした。


それも、舞の一番の理解者で、舞に大きな影響を与えた、あのお父ちゃんが、ですから…


わたしたちも、もう浩太さんに会えません。








次週、第15週「決断の時」編予告より。舞とは電話のやり取りだけだった、柏木君が久々に登場するようですが。

家族や、工場の従業員にとって「羅針盤」だった浩太を喪った「株式会社IWAKURA」。
あまりに急な展開なために、わたしもいまだに気持ちの整理がつきません。


「IWAKURA」再建のキーマンは、やはりあんちゃんの悠人なのでしょうか。

次週も、引き続き期待して拝見したいと思います。今日はこんなところです。