みなさんこんにちは。今日の話題です。
そして、もうひとつの舞台は長崎・五島列島。
舞の母・めぐみ(永作博美さん)の故郷です。
優しくも、人見知りで病弱だった舞が、これらの地でのさまざまな人々との出会いを通じ、空への憧れと、それにまつわる夢を実現させる…という物語りです。
NHK大阪「来週スタート!連続テレビ小説 舞いあがれ!」2022(令和4)年9月30日放送より。
ところで、先日のこの記事でも取り上げたのですが、ヒロイン・舞が住んでいるのは東大阪。図らずも、わたしと同郷の主人公です。
朝ドラは前々作の「カムカムエヴリバディ」まで大概、毎シリーズ楽しみに拝見しているのですが(前作は、途中で離脱しましたが…汗)。
自身が住む街が舞台だということもさることながら、なかなか惹きつけられる内容のはじまりだったように感じました。グーグル地図より。
そういったことで「舞いあがれ!」一週間の放送を振り返り、極めて独断と偏見に満ちた?感想などを述べて行くということを、放送期間中、週末にお送りしようかと企んでいます。
「ドラマの感想」というと、多くの方がなさっていますので、特に劇中で気づいたこと、印象的だったことなどを取り上げて行ければと思います。宜しければお付き合いください。
第1週(10月3日〜7日)。
最初週。大変展開が早かったように感じます。
主人公の一家が住む、東大阪での暮らし模様。
そして、もうひとつの舞台、長崎・五島列島に住む祖母・祥子(高畑淳子さん)との、母・めぐみ(永作博美さん)にとっては約15年振りの再会と、舞(浅田芭路さん)とのはじめての出会いが中心でした。
読売大阪朝刊別刷「よみほっと」2022(令和4)年10月2日付け 7面(ラテ面)より。
ただ、決して雑な進め方ではない、その舞・めぐみ・祥子の三世代が抱く、心境へのクローズアップが、見どころだったように感じました。
原因不明の発熱に苦しめられる、小学3年生の舞。学校も休みがちになり、心配する母・めぐみは、家事や工場での仕事にも忙殺され、疲労困憊してしまいます。
主治医(ぼんちおさむさん)から、生活環境を変えた方が良いのではという提案があり、夫・浩太(高橋克典さん)とも相談した結果、二度と帰らないと後にした長崎・五島列島の実家に、舞を連れて里帰りすることになりました。
こうして、五島列島で、三世代の暮らしがはじまるのですが…
ここでこのドラマ、最初に主人公と、もっというと、母もが乗り越えなければならなかったことが早くも、描かれる展開になりました。
舞としては、母の期待に沿うようにしないと、母が余計にしんどくなる。だから、自分の気持ちを素直に伝えられず、自分もしんどくなる。
母は母で、娘を心配するあまり、ここまで気を砕いているのに、という焦りのようなものが見え隠れしたようにも感じられ、互いの気持ちが並行線を辿っていたことが、ここまでの劇中からよくわかりました。
母に対しての複雑な思いに、気づいていながら言えなかったこと(舞)、また娘を気遣うあまり気づかなかった(気づけなかった)娘の本心を知ったこと(めぐみ)。祥子はすべて見抜いていました。
そして、母と一時的に別れて、はじめて自分の意志を表出することが出来たこと(舞)。
それでも、母の気持ちを理解して、迷いながらも母を気遣おうとしている舞。思わず、切なくなりました。
しかし、良かれと思っての気持ちの互い違いだということだけに…難しい領域の問題です。
ですがおそらくは、祥子のこの提案は荒療治というと何ですが、大阪での環境のまま、もっというと舞とめぐみとの間だけでは、きっと解決しなかったことなのでしょう。
夫に先立たれ、娘に家を出られ、おそらくは苦労をしながら生活して来た、祥子の人がらだからこそ出来たことなのかも知れません。豪胆に見えて、繊細なおばあちゃんだと察します。
奇しくも「舞の環境を変える」という目的が、「五島列島という自然豊かなところに」という面だけではなく「人的な環境の変化」という面にも繋がるとは、なかなか唸らされました。
ところで、両親が発熱した舞を病院から連れ帰って来た時の、兄・悠人(横山裕さん、幼少期 海老原幸穏さん)のこの一言…
その年頃だと、なおのことその気持ちは窺い知れます。そのあたりの親子関係も、好転してほしいと願います(兄は妹のことを、本当は心底心配している様子なのには安心しました)。
祖母・祥子と、五島列島で二人暮らしをはじめることになった舞。
果たして、どのような第2週になるでしょうか。
次回に続きます。
今日はこんなところです。