懐かしの昭和時代が甦る!大阪中之島美術館「みんなのまち 大阪の肖像 第2期展」観覧記〜その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



今春に開館したばかりだという「大阪中之島美術館(大阪市北区)」にやって来ました。
10月2日まで開催されていた、開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像 第2期展」観覧がその目的です。リーフレットより。

近代大阪の足跡を、絵画や資料、モックアップなどで回顧するという企画展。戦後から昭和・平成に至る歴史の、さまざまなものが展示されているということで、楽しみです。


展示の目玉は「1970年代実物大工業化住宅 みんなのおうち」なる、こちら。積水ハウスが1975(昭和50)年に施工したという設定です。


当時の最先端技術を活用したものを再現しているのですが、お家の中も、その時代の生活スタイルが再現されているというもので、じっくり拝見しています。

板張りの寄せ木を組み合わせた床や、木目を活かした壁面も懐かしい!


お家の中の展示資料については、係の方に頂いたこの「温居さんちの中身」リーフレットから引用しています。


さて、廊下を進みますと、右手にはトイレ。
床面、壁面ともにタイル貼りだというのは珍しくはありませんが、それらもこの時期あたりから浸透して来たものだと言います。



そんな中でも特筆すべきなのは「水洗便所」のそれも「洋式便器」だということでしょうか。

調べてみますと、便器の生産・出荷量が和式を越えたのがちょうどこの頃だったそうですが、
これも今日では当たり前になっているタンク式も、最新型の商品だったとのこと。なるほど…


「洋式トイレで感動する」という、思わぬ展開?になりましたが、その隣が玄関でした。


そうそう、こんな靴収納ありました。通気を良くするための独特の形状をした、ルーバーつきの扉。作り付けでなく、後付けが主流でした。


その上部には、レースを敷いて置物を飾る…
確かに、実際に見た光景です。一気に30年以上前、子どもの頃の記憶が甦って来ます。



木のデコラの高級感と、堅牢さを兼ね備えた設えに似つかわしく、二重に取り付けられた鍵のこのデザイン性の高さもそうです。


いまのものですと、なんということない簡素なつまみや取っ手だけですが、昔はこのようなところまでよく凝ったことをしていたものです。


関西弁で言うところの「ええしの子(良いところの子)」のお家が、わたしが小さい頃では、まさにこのような設えでした。



トイレ、玄関と感動しきりですが、続いては洗面室と浴室。広々としています。
ユニットバスは1960年代に、当時次々と建設された、団地を中心に導入。その後にホテルなどでも活用されるようになり、今日に至ります。

ここまで拝見して来てですが、いずれからも清潔感を強く感じます。それが、当時の購買層に受け容れられた要素だったのかも知れません。


続いてはキッチンです。

なんと、自身が子どもだった頃の台所、そのものではないですか!タイムスリップしたよう。

あかん、この光景だけでうるっと来ました。


次回に続きます。

今日はこんなところです。