阪急うめだ本店「鉄道模型フェスティバル2022」訪問記〜その25 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



先月、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。


鉄道車両がある、街の風景のジオラマ作品を拝見中。「JR大阪環状線」沿線の一風景を切り取ったというもの。「大正駅(大阪市大正区)」でした。



いや、実にこれはこまかいところまでの再現。
古い高架線に、駅前の「大正通」を跨ぐ緑色の鉄橋もですが、そこに掲げられている、駅名看板のフォントや大きさまで…感心しきりです。


ところで「大正駅」というと、先日に「京セラドーム大阪(同西区)」で野球観戦した時に、乗り降りしたことを思い出しました↓


ここからですと模型とは反対側からですが、あれ?その鉄橋、白くなっている…


3年前(2019年)に、やはり野球観戦で降りた時には「緑色」でした。


先日の記事でも触れたのですが、野球観戦自体がそれ以来のことでしたので、しばらくご無沙汰している間に塗り替えられたのでしょう。
まったく気づきませんでした。

コロナ禍になり、外出を控えがちになって久しいですが、もうそんなに年月が経つのかと神妙な気持ちになります。


ところで、この駅が所在しているのは、駅名にもなっている「大正区」です。



市内では西部に位置し、大きな川にはさまれた湾岸部の雰囲気が漂うところですが、沖縄からの移住者が多いことから「リトル沖縄」と呼ばれるほどに由縁の深いところとして、こちらでは知られています。グーグル地図より。


模型になっている、環状線のガード下にも沖縄料理のお店が幾つもあります。

何度か足を運んだことがあるのですが、料理もさることながら、店先に多数並ぶご当地の食品や食材を眺めるのも、大変楽しいものだったことを思い出しました。余談でした。



ところでいまさらながら、この「大正駅」があるのは「大阪環状線」。天王寺にて。


線名の通り、大阪市内の外郭部をぐるりと周回する路線です…というと、そんなん当たり前やないか!と怒られるかもでしょうが、この「大正駅」を含む区間というのは「環状線」で最後に開業したところに当たります。出典①。


都合、最後の区間「西九条〜天王寺間」(←→)が開業したのは、1961(昭和36)年でした(3分の2ほどの区間は貨物線、関西本線=大和路線として開業済み。「新今宮駅」は昭和39年、「環状線今宮駅」は平成年間に開業)。

昨年には「全通60周年」の装飾を施した編成も登場したのですが、環状運転が始まったのは、意外にも最近のことです。天王寺にて。



ところで「鉄道の環状運転」というのは、双方向に同じ程度の旅客利用が見込めないと、実現させることが難しいと言われます。

実際、国内の普通鉄道では「JR山手線」と「名古屋市営地下鉄名城線(めいじょうせん)」しか他に例が見当たりません。上前津(かみまえづ、名古屋市中区)にて。



大阪の場合、古くからの市街地というのは、環状線よりずっと内側、大阪城よりも西に入ったところでした。


しかし、市街地や工場などの開発が外郭部へと進展して来たことが環状運転の契機になったのですが、大阪湾から内陸部へ船舶が頻繁に行き交う「安治川(あじがわ)」を、その往来に支障を生じさせない高さのある鉄橋で渡る技術的な目処がついたことも大きかったようです。

大阪は「水都」とか「八百八橋(はっぴゃくやばし)」などという異名がありますが、その歴史というものが、近年までついて回っていたことが窺い知れるエピソードです。




それはさておき、本当にこまかいところまで再現されています。放置自転車や、なんとはなしにごちゃごちゃしたところが、地元民としては如何にも大阪らしいというか(苦笑)


次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「フリー百科事典Wikipedia#大阪環状線」)