みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先日、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。

会場内の壁面に多数掲出されていた「運行標識板」。電車の前面に「方向幕」や、いまですと「LCD」が登場する以前に、阪急と言わず、あちこちの鉄道路線で見られたものです。

各社でさまざまなデザイン、様式の特徴があるこれら標識板。阪急電車のそれでも、工夫が凝らされている…ということについて、前回では述べて参りました。

「準急 宝塚⇔梅田」という、平日朝ラッシュ時に「宝塚線」ではなく「今津線→神戸線」と経由する、変わった経路を辿る列車に用いられたものなのですが…
本題は、丸板の右端上下にある留め金。
こちらもそうなのですが、これは一体。


ところでわたし、宝塚線のこの運行標識板を所持していますので、これがどういった仕組みなのかというのを、実際に確認して参りたいと思います。

実は、阪急のこの様式のものは「めくり式」になっています。留め金を外し、中央にある「梅田 |宝塚」をめくりますと…

「梅田|雲雀丘花屋敷(兵庫県宝塚市)」に。


中央から反対に繰りますと「梅田|豊中(大阪府豊中市)」に。

これでしたら、列車の運行ごとに一枚一枚、標識板を取り替える必要もありませんし(めくる必要はありますが)上手いこと考えられているなと、感心します。
ちなみに、丸板でめくり式になっているものの下地は「回送」が多いようです。


他にも、これは懐かしいですね!
「阪急ブレーブス」のマスコットキャラクター「ブレービー」。「阪急西宮スタジアム(兵庫県西宮市)」で試合がある日には「神戸線」の特急電車に取り付けられていたものです。
念のため「阪急ブレーブス」は、現在の「オリックス・バファローズ」の前身に当たります。
J SPORTS3「オリックス・バファローズvs埼玉西武ライオンズ」中継。2022(令和4)年8月27日放送より。

「宝塚ファミリーランド」も懐かしいですね。
関西では、電鉄系の遊園地というのは、京阪電車の「ひらかたパーク」くらいになりました。
時代の流れとは言えども、標識板ともども、懐かしいものです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。