阪急うめだ本店「鉄道模型フェスティバル2022」訪問記〜その8 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



先日、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。

まずは、お目当てだった鉄道模型各メーカーの新製品展示を拝見しながら、その車両にまつわる思い出を中心に項を進めているところです。


「TOMIX」のブースから、なかなか離れられません。目移りするがために(苦笑)

そのような多数の車両展示の中…
やはりありました。わたしにとっては、あまりに身近な車両「103系電車」です。


当ブログでも、幾度か取り上げたことのある「103系」。旧国鉄時代の昭和30年代後半に登場し、JRになってからも多数が、長年にわたり活躍した通勤型車両です。ところで…


展示されている車両の方向幕には「播州赤穂(兵庫県赤穂市)」とありました。

この車両というと、こちらでは京阪神圏の普通や快速列車へ充当されていましたので、考えてみると、新快速の走る終着駅の幕があるとは…なんとも、不思議な感じがします。


さらに、こちらは「岡山」の幕。
実はこれ、くだんの京阪神圏から撤退した車両を、岡山地区の普通列車へ転用したバージョンなのだとのこと。


ただ、普段この地域を走っているのは「セミクロスシート」仕様の車両。
駅間があり、必然的に乗車時間が長くなるゆえの設備がなされているためです。岡山にて。



そこへ「ロングシート」の通勤電車がそのままそれに使われたので、何かと不便が頻発したようです。思えば、トイレもありませんし…「京都鉄道博物館」展示の「103系」より。

結局、乗客からの苦情が多発したこともあり、数年でこの種の区間からは撤退してしまったそうです。興味深い変遷があったんですね。


ところで、先ほどの車両は「マスカット色」というのだそうです。

岡山県内を主に走っていたため、名産品のそれから取られたそうですが、よくよく見ますと「大和路線」や「奈良線」で走っていた、これにもよく似ています。こちらは「ウグイス色」として親しまれました。天王寺にて。


活躍した期間が長期に渡ったこともあり、さまざまなバリエーションが登場した「103系」。
しかし近年、多数が残存していた「JR西日本」管内でも急激に廃車が進行し、もう気軽に見たり乗ったり出来なくなりました。



「岡山マスカット色」の隣に並んでいたのは、スカイブルー色の車両。
平成に入って施工された、JR西独自の延命工事によるさまざまな特徴がありますが、昭和時代の原型に近いものです。


昔懐かしこの「原型103系」に乗れるのは「山陽本線」の支線で、朝夕のみ運転される通称「和田岬線」のみになってしまいました。



先ほども触れましたが、それこそ身近な存在過ぎて、ホームで待てども待てどもこればかり、毎日、飽きるほど見たり乗ったりした車両。


ところがいざ、目の前から姿を消してしまいますと、急に寂しい思いになります。

些か勝手なもんやなあと呆れるのですが、確かにわたしの青春のいちページにあってくれた車両でした。お世話になりましたm(_ _)m


次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「JTB時刻表  2022年3月号」JTBパブリッシング発行)