阪急うめだ本店「鉄道模型フェスティバル2022」訪問記〜その7 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。前回からの続きです。


先日、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。



まずは、お目当てだった鉄道模型各メーカーの新製品展示を拝見しながら、その車両にまつわる思い出を中心に項を進めているところです。


前回では、近鉄特急の看板列車「ビスタカー」について取り上げて参りました。



ところで、前回引っ張り出して来たこの写真…遠方へ乗り鉄が出来るようになった中坊の頃のものですが、近鉄名古屋駅での「ビスタカー」。デビュー当時の原型を保った姿でした。

こちらで次々やって来る特急を収めていたようですが、仔細はまったく覚えていない、もう30年も前のことです。1992(平成4)年3月撮影。


アルバムを繰りますと、その「ビスタカー」の続きには「アーバンライナー(21000系)」が収められていました。

1988(昭和63)年春にデビューした車両で、先ほどの「ビスタカー」に替わり、近鉄特急の看板車両となった、豪華な設備を持つ斬新な車両でした。


次に「鶴橋駅(大阪市生野区)」のショットがありましたので、これで帰阪したようです。


「アーバンライナー」は「名阪ノンストップ特急専用車両」としての位置づけがなされ、所要時間はかかるものの、豪華な設備から、競合していた新幹線から多くの旅客を転移させることに成功しました。それは「アーバン効果」とも呼ばれるものだったといいます。鶴橋にて。



そして、そのデビューから30年あまり。
「アーバンライナー」の後を次いで、あらたな「名阪特急専用車両」として2020(令和2)年春にデビューしたのが、展示されていたこの「ひのとり(80000系)」でした。


深く、赤いメタリックカラーの車体塗装。
先頭と最後部の車両は、展望を重視して床面が高く取られた「ハイデッカー構造」で、1×2列の座席が展開する「プレミアム車両」です。



ではここからは、その「ひのとり」がデビューした2年前の春の様子を振り返ってみます。
NHK大阪ローカルのニュースより、2022(令和2)年3月14日のことでした。




「くつろぎのアップグレード」というコンセプトの元、実に衝撃的なデビューを果たした「ひのとり」。



車内は「プレミアム車両」と「レギュラー車両」の2クラス。さらに、乗車には所定の特急料金に加え、乗車区間に応じた追加料金を要するものの、従来のそれとは比較にならぬほどの、この快適な座席ならば価値はあります。



「名阪特急」という、どちらかといえばビジネス利用が主な列車にも関わらず、伊勢志摩方面へ向かう観光特急「しまかぜ」にも連結されている、眺望の良い展望車両と同様の「プレミアム車両」をも兼ね備えているあたり、先代の「アーバンライナー」とはまた違う、ゆとりさを感じます。鳥羽にて。


ところで、その「ひのとり」デビューによって昭和の終わりから、長年にわたり「名阪ノンストップ特急」の主役として活躍して来た「アーバンライナー」は、主要駅に停車する便として運用されるようになりました。大阪難波にて。


都合、近鉄の名阪特急の殆どは「ひのとり」と「アーバンライナー」が担うことになったのですが、後者も新車並みの車体更新がなされているので、この間の移動は大変居住性が向上したように感じます。


近鉄特急にはこれまで、多数の名車が登場をして来ましたが、運用する区間を限定した列車専用に車両を製造したというのは、その「アーバンライナー」が初めてのことでした。



すなわち「大阪・名古屋間」の輸送というものが、近鉄にとってはまさに「ドル箱」だということをあらためて示した証左だと言えるのでしょうが、「アーバンライナー」が先鞭をつけたその歴史を、この「ひのとり」は継承したことになりました。


輸送手段というものも、単にスピード性だけを追及するのではなく、くつろぎも兼ね備えたこのような車両の登場で、その意義というものは今後、大きく変わるような気がします。


次回に続きます。

今日はこんなところです。