みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年5月で開業から100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」。
大阪・奈良府県境を成し、古くから霊峰として崇められていた「信貴山(しぎさん)」へ向かった鉄道網にまつわる歴史に触れるべく、現地を巡った訪問記をお送りしています。
ただいま「信貴山口駅(大阪府八尾市)」。
信貴山を「西信貴鋼索線」で下山したふもと側の駅。「信貴線」と接続しています。

回れ右して、隣の「服部川駅(同)」方向を望む。単線の線路が、駅構内に差し掛かるところで緩いカーブを取っているのがわかります。
「信貴山口駅」到着直前の先頭車両から。線路はホームをはさむような形で左側へ、ぐいと曲がっています。
グーグル航空地図より。
上空から眺めますと、その様子が一目瞭然でした。この不自然な空間、かつてはここにもう1線の線路が敷かれていたようです。
昭和30年代までは、大阪市内のターミナル「上本町駅(現在の大阪上本町駅、大阪市天王寺区)」からこの駅まで、直通準急が運転されていたこともあったとのこと。
もちろん、信貴山への参拝客輸送を目的にしたものですが、往時にはやはり、多数の利用客があったことが窺い知れる遺構です。
今日はこんなところです。