開業100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」を巡り信貴山へ その28 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年5月で開業から100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」。


大阪・奈良府県境を成し、古くから霊峰として崇められていた「信貴山(しぎさん)」へ向かった鉄道網にまつわる歴史に触れるべく、現地を巡った訪問記をお送りしています。




ここは「高安山駅(大阪府八尾市)」。

かつて、ケーブルカーから乗り換えた信貴山への参拝客を運んだ、世界的に見ても数少ないという「山上の鉄道」。傾きかけた陽を感じながら、その痕跡を愉しんだというところです。



しかし、この衝撃的な光景と言ったら…まだ脳裏に焼き付いています(苦笑)
車両の顔つきが、ニコニコしているだけに…


それはさておき、いよいよケーブルカーで信貴山を下ることにします。乗車して来たバスとの連絡が考慮されているので、スムーズです。



ここから乗車するのは「西信貴鋼索線(西信貴ケーブル)」という路線です。


グーグル航空地図より。路線名称の通り、信貴山を西側から登り降りするケーブルカーで、現在、鉄路で信貴山へアクセス出来る、唯一の交通機関です。


開業は1930(昭和5)年12月、前身の「信貴山電鉄(翌年に信貴山急行電鉄と改称)」によるもの。「高安山駅〜信貴山口駅間」を結ぶ、全長1.3km・高低差354mの路線です。近鉄ホームページより。


すでに、プラットフォームにはふもとの「信貴山下駅(同)」ゆきが発車待ちをしていました。「ずいうん(瑞運)」という愛称が付けられています。


ところで、山上側には荷物運搬用のリフト…ではなく、車籍のある立派な貨車だそうです。
主に、この「高安山駅」トイレで使用する水を運んでいるのだとのこと。



発車間際なのですが、ご覧の通り乗客はわたしだけ。乗り物は空いているのが好ましいのでしょうが、あまりにがらがらですと、却って落ち着かないという、勝手な性分です(苦笑)

ただ、車内の様子を遠慮なく観察出来ます。


おっ、扇風機がついています。短い路線ですし
なにより、山上は涼しいでしょうが、いまとなっては珍しい光景でもあります。



ふもと側の運転台、屋根はガラス張りになっていました。もちろん、展望を楽しむための工夫なのですが…



これはなかなか、いい景色です。
方角で言うと北西方向。大阪平野と、都心の高層ビル群がはっきり眺められます。


係員さんが乗り込み、いよいよ発車。
もちろん、先頭に張り付いて眺めを楽しむことにします。

次回に続きます。
今日はこんなところです。