みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年5月で開業から100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」。
大阪・奈良府県境を成し、古くから霊峰として崇められていた「信貴山(しぎさん)」へ向かった鉄道網にまつわる歴史に触れるべく、現地を巡った訪問記をお送りしています。
「生駒駅(いこまえき、奈良県生駒市)」から乗車しているのは、この度開業100周年を迎えた「生駒線」。その途中の「竜田川駅(たつたがわえき、同生駒郡平群町)」に停車。
「竜田川」というと、百人一首の有名な句「ちはやぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」を詠んだ在原業平(ありわら の なりひら、825-880)を思い出します。
近くを流れる「龍田川」に落ちる紅葉のあまりの美しさを詠んだものですが、万葉から悠久の歴史がある、さすがにここは「大和の国」です。出典①。

生駒からは30分弱で、終点の「王寺駅(おうじえき、同北葛城郡王寺町)」に到着。
県内中西部に位置するここ王寺、こちらも古くからの交通の要衝で、各線と連絡している「鉄道の街」です。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「図説 日本史通覧」監修 黒田日出男 編集・発行 帝国書院 2015年2月)