開業100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」を巡り信貴山へ その7 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年5月で開業から100周年を迎えた「近鉄生駒線・旧東信貴鋼索線」。


大阪・奈良府県境を成し、古くから霊峰として崇められていた「信貴山(しぎさん)」へ向かった鉄道網にまつわる歴史に触れるべく、現地を巡った訪問記をお送りしています。



「生駒駅(いこまえき、奈良県生駒市)」から乗車しているのは、この度開業100周年を迎えた「生駒線」。その途中の「竜田川駅(たつたがわえき、同生駒郡平群町)」に停車。




「竜田川」というと、百人一首の有名な句「ちはやぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」を詠んだ在原業平(ありわら の なりひら、825-880)を思い出します。


近くを流れる「龍田川」に落ちる紅葉のあまりの美しさを詠んだものですが、万葉から悠久の歴史がある、さすがにここは「大和の国」です。出典①。




前回の記事でも触れましたが、複線がすぐにでも引けそうな単線区間を、列車は淡々と進みます。お客さんは、数駅で降りていく感じ。



隣の「信貴山下駅(しぎさんしたえき、同三郷町)」にほどなく到着。ホーム、線路は2つと行き違いが出来る駅です。


グーグル地図より。
現在は途中駅のひとつですが、1983(昭和58)年8月までは信貴山頂の名刹「朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)」へのアクセスとして、この駅から「信貴山駅(同)」へ「東信貴鋼索線」というケーブルカーが発着していました。

こちらも、信貴山参詣のために「生駒線」と同時に、100年前の1922(大正11)年5月に開業したものでした。


この駅は、折り返してまた後ほど訪問することにしています。
「東信貴鋼索線」を含め、また後日項にて。



「信貴山下駅」を出ると渡るのは「大和川」。西へ行きますと、大阪湾に流れ込む河川ですがやはりこちらにも、もう一線の鉄橋が架けられる橋脚がありました。気になります。





生駒からは30分弱で、終点の「王寺駅(おうじえき、同北葛城郡王寺町)」に到着。
県内中西部に位置するここ王寺、こちらも古くからの交通の要衝で、各線と連絡している「鉄道の街」です。

次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「図説 日本史通覧」監修 黒田日出男 編集・発行 帝国書院 2015年2月)