みなさんこんにちは。前回からの続きです。

25日に発売された、時刻表3月号。
春のダイヤ改正の概要がわかる、この号について気になる点をあれこれと取り上げています。

ここからは、地元駅に置かれていたJR西日本のダイヤ改正に関する、案内リーフレットからも引用しながら、項を進めたいと思います。

ところで、すでに2年以上にも及んでいるコロナ禍は、鉄道業界にも多大な影響を及ぼしていることを、あらためて申すでもありません。

旅客需要が例にないほど著しく低下する中で、これまでとはまったく異なるニーズがいくつも生まれているように感じるのですが、そのひとつというのが、ここで述べられている「特急列車の全車指定席化」ではないかと思われます。

JR西管内では、大阪・京都から近畿圏内の和歌山、丹後、但馬地方に向かう特急列車については、全車指定席に。

さらに、北陸方面に向かう「サンダーバード」や「しらさき」などは、今春の改正から指定席車両を拡充(自由席を減車)することに。

ネット予約の「e5489」をチケットレスで利用すると、なんと関西エリアの主な特急列車の特急料金が一律500円という、大盤振る舞いなキャンペーンも展開されるとのこと。
並行して走る、混雑した在来線の快速や普通列車を避け、着席が保証された指定席で安心してゆったり移動…

通勤・通学に特急列車の利用を喚起するサービスは、関西ではすでに開始されてはいたのですが、これがさらに拡充される形になりました。
時代の流れなのでしょうか、有料の特急列車というのは、遠方への観光や商用のためだけではない性格に変貌しつつあるのだなと、つとに感じます。

特に気になるのは、新大阪・天王寺から関西空港・和歌山・南紀方面へ向かう「はるか」「くろしお」です。

近年には「くろしお」が関西空港に近い「日根野駅(ひねのえき、大阪府泉佐野市)」に全列車が停車することに驚きもしたのですが、それや「はるか」の朝夕の便というのは、記載以外にも複数の駅にこまめに停車するようになったので、あたかも「通勤特急」のようです。
「短い区間でも混雑を避け、追加料金を払うことで確実に座りたい」という、首都圏に比べればどちらかというと浸透しにくかった考え方やニーズが、関西でも徐々に広がって来ていることには、どうやら間違いないようです。
しかし「くろしお」というと、温泉やアドベンチャーワールドの観光で南紀白浜に!というイメージがあまりにも強いので、まだ慣れるのには時間がかかりそうです(汗)新大阪にて。
次回に続きます。
今日はこんなところです。