遠出の旅再開!四国・香川ことでん沿線を高松ひとり旅〜その37 岡山駅で旧国鉄急行色復刻列車に遭遇 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

昨秋に思い立って、お四国・香川の高松から遠出を再開させた旅の道中記。いよいよ、帰阪の途に就く佳境に入って参りました。

 

 
お四国を後に、まずは「JR岡山駅(岡山市北区)」に到着。
18時をちょっと過ぎたところ、暗くなったばかり、帰路を急ぐ人々でにぎわう構内です。
 
 
そんな中、隣のホームに、実に気になる列車がまた二本、発車待ちをしています。
「桃太郎線」こと「吉備線(きびせん)」と、県央に向かう「津山線」の列車です。
 
 
 
手前に停まっていた、この2両編成のディーゼルカー。ベージュに朱色という、旧国鉄急行色を模した復刻塗装の車両でした。いや、懐かしいカラーです。
 
 
この、カラーの元になっているのは、この「キハ58」という急行用ディーゼルカーです。
非電化区間で、特急列車を補完する急行列車に充当するために登場したものですが、リクライニングシートのグリーン車を連結する列車も存在するなど、一時代を築いた車両でした。 
 
京都駅ビル建設のため、仮ホームに停車する山陰本線の急行「丹後」。廃止直前の1996(平成8)年3月撮影。
 
 
 
平成の半ば過ぎまでに、徐々に減らされつつあった急行運用を解かれた後は、このように主に普通列車として、北海道を除く全国各地の非電化区間で広く活躍を続けました。
 
ただし、それも徐々に新型車両に置き換えが進み、現在では、譲渡先の第三セクター鉄道で僅かに残るのみとなりました。
 
 
古い車両を大切に延命させることで定評のある「JR西日本」でも、すでに「キハ58」は消滅してしまっています。ですので、この復刻塗装が施されているのは、近郊用に開発された「キハ40」と呼ばれる車両群でした。
 
 
余談ですが、その「キハ40」はここ岡山近郊ではまだまだ主役級の活躍を果たしています。
旧国鉄からの車両が全国から姿を消しつつあるいま、車系が違うとはいえ「キハ40」も、立派な、ノスタルジー漂う「旧国鉄型車両」。
 
 
向こう数年は、おそらくは安泰だとは思われるのですが、こちらもいまのうちに乗っておきたいなと感じます。
 
 
ところで、コンコースに上がったところには、このような大々的な広告もありました。
年季の入った扇状形の車庫に、ずらり並ぶディーゼルカーたちの勇姿に目が留まります。
 
 
これは「津山まなびの鉄道館」という施設で、
かつて、この地で活躍していた、貴重なディーゼルカーやディーゼル機関車を保存している、というものです。同館ホームページより。
 
 
先ほどの扇状形車庫には、なんと10両以上のディーゼル車両が保存をされています。
 
 
もちろん、その中に「キハ58」や「キハ28」といった、急行用ディーゼルカーも居ます。
 
 
津山は、中国地方では交通の要衝としてその名が知られています。出典①。
 
 
岡山駅のみならず、鳥取や姫路、広島との県境を越えた備北の新見(にいみ)への路線が結節されていることからですが、モータリゼーションの発達で、地域間輸送というよりかは、地元輸送に徹するというように、路線の性格は変化してしまっています。
 
かくいう鉄オタのわたしも「津山」と聞くと「中国自動車道やったら大阪から2時間くらいでやな」と想起してしまうので、まったく以て説得力はありませんが(笑)
 
 
 
たまには、のんびりと旧国鉄型のディーゼルカーに乗って、くだんの津山に行きたいなあと思える、復刻塗装車両との出会いでした。
 
行きたいところがたくさんあり過ぎです(笑)
 
 
(出典①「JTB時刻表 2021年3月号」JTBパブリッシング発行)
 

次回に続きます。

今日はこんなところです。