みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先月はじめ、急遽頂いた連休に思い立ち、お四国の香川・高松へ「ことでん」沿線を巡った、久しぶりの遠出ひとり旅の様子をお送りしています。

ただいま「ことでん(高松琴平電気鉄道)高松築港駅」です。
このひとり旅、最大の目的であった、大正生まれのレトロ電車「300号・120号」のさよなら運転。なんとか乗車出来そうです。


「骨董品」と言っても差し支えないような、実に古風な車両です。しかし令和の現在まで、90年以上も、よく残されていたなと感心します。
丁寧な整備もさることながら、関係者の方々が大切に扱われていた賜物に違いありません。

さて、折り返しの列車になんとか乗車することが出来ました。このご時世にあれなんですが、
立錐の余地もない、満員電車でした(汗)
運良く、最後尾の乗務員室後に陣取れました。
と、駅員さんがおもむろに正面扉を開放し…

「高松築港」のサボ(行先板)を「佛生山(ぶっしょうざん)」に差し替え。
見たところ、幾枚か種類があるようです。
こういった光景も、行先や種別が電動の幕(いまならさらに進化して、LEDやLCDですが)になったいま、まず見られない貴重なものです。



運転台も、実に簡易なつくり。
戦前までに製造された電車というと、会社の規模を問わず、多かれ少なかれこのようにシンプルなものだったようです。





白色球の色合いが、なんともいえぬ暖かみを醸し出しています。とても印象的なものです。


満員の状態で、数分遅れて「高松築港駅」を発車しました。わくわくします。
グーグル地図より。
ここからは「琴平線」をまっすぐ南下、市郊外で車両基地のある「仏生山駅」へ向かいます。

車窓には、あちこちでカメラを向ける人々の姿が数え切れぬほど。それほど、親しまれたレトロ電車だったことが窺えます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。