京阪電車 史上初の大減便ダイヤ改正を9月25日に実施〜続編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

京阪電車が、一連のコロナ禍による利用客減少を受けた形での、史上初の大減便を軸にしたダイヤ改正を9月25日に実施することになった…という話題について、私見からさまざま語るということをしています。

 

 
 
さて、前回の記事でも触れましたが、このダイヤ改正では、日中の京阪間通しの特急を4本に減らす替わりに、快速急行が2本、昼間時間帯に復活することになります。
 
 
かつて「中之島線」が開業した白紙ダイヤ改正(2009年10月)で華々しく登場したものの、わずか数年で姿を消した「日中の快速急行が復活する」ということも、特徴的なことのように感じます。滝井~土居間にて。
 
 
「快速急行復活」の理由としては「守口市・寝屋川市・香里園」と、特急が停車しない駅をカバーする準急が、1時間当たり6本から4本に減少するに当たり、特急のスジを、これらの駅々に停車する快速急行に変更することで、利便性を維持することを考慮したものではないか、と思われます。京阪電車ホームページより。
 
 

さらにこれらの駅々からは、あらたに座席指定車両「プレミアムカー」の利用が可能になるほか、京都方面へ急ぐには枚方市や樟葉で特急に乗り換えが必須だったことを考えると、京都方面へ直通する快速急行の復活というのは福音で、この点に関しては利便性が向上することになりそうです。


ただし、穿った見方をすると「プレミアムカー」を特急専用の全編成に組み込んでいるので、特急減便の影響を抑えるために、穴埋め運用をも目的にして「快速急行」を設定したのでは…というのは、いち鉄ヲタの妄想です。いずれも守口市にて。

 

 

さらに、サービスが改善される面はまだあります。朝に下り大阪方面、夕方に上り京都方面に運転される、座席指定列車「ライナー」が、下りで1本、上りで2本の増発。

「ライナー」は、特急専用車両「8000系」を使用した列車で、普段ならば自由席扱いになる車両も指定席扱いにした、ラッシュ時間帯における「着席保証サービス」を目的に設定されているものです。

 

 

停車駅は基本的には特急に準ずるものですが、追加料金を加えても混雑を避けたい層には、コロナ禍を受けたいま、利用が見込めるコンテンツになるのだろうかとも感じます。ただ、あまり乗車率が芳しくないとも耳にするのですが…

 

 

大津びわ湖・比叡山方面へ延びる「大津線(京津線・石山坂本線)」でも、列車の運転パターンの変更が加えられるようです。詳細は、こちらも後日に発表とのこと。

 

 

最後に、この発表でいよいよ「京橋駅(大阪市都島区)」1・2番線(上り京都方面)のホームドア設置工事も開始するとの記述もありました。ということは…

 

 
 
諸事情で、6月の引退が9月まで延期になった日本初、そして日本最後の多扉車「5000系」も、このダイヤ改正で、いよいよ最期の時を迎えることになります。
 
 

ホームドアの所定位置に、車両側の扉位置が合わないことから引退、車系も消滅することになります。現在は1編成のみが残存。その京橋駅にて。

 

 
ここまで、京阪電車でおそらくは史上初の大減便ダイヤ改正について取り上げて来ましたが、これが数年前のコロナ禍前であったならば、列車本数を増やしたり、終電を繰り下げることが、なにより利便性の向上であったに違いありません。
 
 

そういった、これまで当たり前だと思っていたことが、昨年からのわずか短い間に、まるで変わってしまったということには本当に驚くばかりです。

 

これが「コロナ後の平常」となるものなのだろうか、さらに世の中は、どのように変貌していくのだろうか、と考えさえさせられた、今回のニュースでした。守口市にて。

 

 

おつきあいくださりありがとうございました。 

今日はこんなところです。