みなさんこんにちは。前回からの続きです。
ダイヤ改正は全線にわたるもので、殊に「京阪線(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)」の5線では、実にこれまでの15〜20パーセントもの列車本数を削減するという、おそらくは、京阪電車史上初の大減便になる模様です。
それでは、その「史上初の大減便ダイヤ改正」について、京阪電車から発表されたプレスリリースから、気になる点を拾ってみたいと思います。

土休日ダイヤの方はもっとひどく、終日でおよそ40パーセント減、深夜時間帯では64.3パーセントの減。
この表を見た時に、なにかの間違いではないのか?とも思ったのですが、繰り返しますが、ここまで乗客が減っているとは…です。
それにしても、とんでもない減り方です。
さらに、比較対象となったこの2021年の利用客数は「緊急事態宣言が発出されていない時期に取ったデータ」だそうなので、宣言発出中にはこれに輪をかけての相当な減り方、ということの想像がつきます。春に宣言発出中のある休日、淀屋橋にて。
そんな中で、平日・土休日ともに、60〜70パーセント近くの利用減少になった深夜時間帯の列車については、終電時刻の繰り上げ・列車種別の変更など、かなり大規模な整理が図られるようです。具体的な計画も発表されていました。
これが変更後、上り最終特急は7分繰り上げ。また、0時ちょうど発で「快速急行 樟葉ゆき」が新設されますが、これはくだんの「深夜急行」の実質的な代替(列車種別変更+運転時刻繰り上げ)になるようです。
下り大阪方面への最終は、23:15発の「快速急行 淀屋橋ゆき」、枚方市までの最終は23:39発の特急(現在は23:59発)に。
前者については、こちらも「列車種別変更(急行から快速急行に格上げ)+運転時刻繰り上げ」という形が取られることになります。
ただし、これら時間帯の列車3本(図表中、網掛けされたもの)は、すでにダイヤ改正に先んじて4月末から運休しているので、実質的には終電の繰り上げははじまっています。
先ほども触れましたが、2008(平成20)年10月の「中之島線開業」による白紙ダイヤ改正で誕生した、日本唯一の列車名称「深夜急行」は、このまま姿を消すことになりそうです。
しかし、停車駅の面から見ますと、代替えに設定される「快速急行」と比べても「守口市(大阪府守口市)に停まるか停まらないか」しか差がありませんし…
「列車機能を集約する」という観点からは、妥当なことなのでしょう。ブログ主所蔵。
またこれら「終電の繰り上げ」はいわゆる「働き方改革」の実践でもあることが窺えます。
深夜帯にしか実施出来ない、大規模な保線作業に従事される方々の人員不足、また、労働環境の改善に資する面も大きいようです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。